梅雨の雨を飲んでおいしくなるとも言われる梅雨イワシ。脂ののってきたマイワシを、実山椒のさわやかなスパイス風味でいただきます。
マイワシの美味しさを閉じ込め、タレがからみやすいようすこし小麦粉をつけ、あらかじめ用意しておいた実山椒風味のタレをまとわせます。お店でマイワシと実山椒を見つけたらぜひ作ってみていただきたい出逢いものの一品です。
イワシの実山椒焼の作り方
【材料】(2~3人分)
・マイワシ:3尾
・小麦粉:大さじ1~2
・油:適量
(タレ)
・日本酒:大さじ1/2+大さじ1
・米酢:大さじ1/2
・みりん:大さじ1/2
・砂糖:大さじ1/2
・醤油:大さじ1
・実山椒:小さじ1と1/2
【作り方】
1./マイワシを洗い、頭を切り落とし、内臓を除き、洗ってきれいにしてから、三枚におろす。※三枚おろしにされた身を使う場合は1番の作業は飛ばしてください。
脂がのって、白みがかったマイワシ
2./マイワシを、日本酒大さじ1/2と米酢1/2を混ぜたものに約10分漬ける。
マイワシの身側を下にして、漬ける
3./容器に、日本酒大さじ1、みりん大さじ1/2、砂糖大さじ1/2、醤油大さじ1、下処理済の実山椒(※)を粗く刻んで、混ぜ合わせておく。
※実山椒の下処理の方法はこちらの【作り方】1~4番を参照
火入れのしすぎを防ぐため事前に準備
4./2のマイワシの余分な水気をぬぐい、小麦粉をまぶす。
身側と皮側むらなく小麦粉をまぶす
5./フライパンに油をしき、4のマイワシの両面を焼く。
6./マイワシの両面が淡いきつね色になったら、フライパンに残っている余分な油をキッチンペーパーでふき取ったのち、3のたれをまわしがける。
マイワシにたれを絡ませるように焼く
7./表面が照りっとなってきたら、火をとめ、器に盛り付けたら出来上がり。
香ばしい香りと照りが食欲をそそる
醤油やみりんの、甘じょっぱい風味に、実山椒の青く、上品な刺激が心地よいスパイス感が加わった、ごはんもすすむマイワシメニューです。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)