海に囲まれた日本では、昆布やわかめ、ひじきなど、海藻類はとても身近な食材ですが、今回はその中から、ツルツルっと喉ごしもよい「もずく」をセレクト、酸っぱさと合わせます。さっと下茹でをしたもずくを、米酢を軸にした合わせ酢に浸すだけで美味しい副菜の出来上がり。すでに味つけされたもずく酢も売ってはいますが、手製の合わせ酢で作ったもずく酢は格別。ぜひ、自分仕様のもずく酢にトライをしてみてください。
もずく酢の作り方
【材料】(2~3人分)
・もずく:100g
(合わせ酢)
・米酢:50ml
・出汁:大さじ2
・砂糖:大さじ1
・淡口醤油:大さじ1/2
・きゅうり:適量
・生姜:適量
【作り方】
1./もずくを洗い、熱湯に通して水気を切る。
水気を切るため、一度ザルにあげる
熱湯が再沸騰したら再びザルにあげる
2./鍋に米酢、出汁、砂糖、淡口醤油を入れ、粗方砂糖が溶けるぐらいまで混ぜたら、火にかけ一煮立ちさせ、冷ます。
合わせ酢は煮立たせすぎないように
3./きゅうりを洗い、細切りにする。
4./生姜を洗い、皮をむき、すりおろす。
5./容器に1のもずくと2の合わせ酢を入れ、馴染ませたのち、器に盛付け、3のきゅうりと4の生姜を添えたら出来上がり。
写真は1人分、つるつるっとどうぞ
今回は、細切りにしたきゅうりを合わせた、もずく酢に仕上げましたが、きゅうりのほか、お好みで細切りにしたみょうがや長芋などをそえても相性はよいです。可能な範囲で細切りにして、もずくとともにつるつるっといただきましょう。もずくはお手元に入りやすいものでお作りいただけますが、今回使用しているのは石川・能登産の絹もずく・糸もずくなどと呼ばれている天然のもずく。とても細いタイプのもずくで、舌触りが繊細。旬を迎えた今の時期、好んで使っているもずくです。自分仕様のもずく酢、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。