酸っぱさを美味しくいただく献立をご紹介しているシリーズ、その44はぷっくり美味しくなってきている冬のごちそうカキ(牡蠣)と合わせます。
お鍋や炊き込みごはん、フライなどさまざまな料理で楽しまれ、海のミルクとも呼ばれるカキを、卵の旨みでつつみこみ、ふっくら焼きあげ、酸っぱいたれでいただきます。酸っぱさのたれには、赤玉ねぎをプラスして、しゃきしゃきとした食感とさわやかさを添えています。
カキのジョン 赤玉ねぎ酢醤油たれの作り方
【材料】(2人分)
・カキ:約180~200g
・ニラ:1本
・赤玉ねぎ:1/8個
・卵:1個
・日本酒:大さじ1
・小麦粉:大さじ2~3
・醤油:大さじ1
・米酢:大さじ1
・出汁:大さじ1
・油:適量
【作り方】
1./ボウルに水4カップ、塩大さじ2(分量外)を用意し、ボウルに入るザルにカキを入れ、ボウルをゆするように、カキのヒダの部分もきれいにするよう意識し、カキを振り洗いする。同じことを2回ほど繰り返したのち、水気を切り、カキを清潔なボウルに入れ、日本酒大さじ1を入れ、酒洗いをし、ザルにあげ、余分な水気をぬぐう。
2./ニラを洗い、粗く刻む。
3./赤玉ねぎを洗い、刻む。
4./器に、醤油と米酢と出汁を混ぜ、3の赤玉ねぎをしぼってからそこに足す。
赤玉ねぎの爽やかさをタレにうつす
5./ボウルに卵を溶き、2のニラを入れる。
卵とニラがカキの美味しさをつつむ
6./フライパンに油を入れ、温める。
7./1のカキに小麦粉をまぶし、5のニラ入りの溶き卵をまとわせ、6のフライパンで焼く。片面に焼き目がついたら、ひっくり返す。ふっくらと、香ばしく両面を焼き、器に盛付けたら出来上がり。
カキと卵とニラの香りが漂ってくる
タレをしっかりからめながら食べる
カキのジョンとは、韓国料理のひとつですが、今回は合わせるタレに出汁を使い、まろやかな酢醤油を組み合せました。酢醤油に赤玉ねぎを加えることで、食感とともに、軽やかな食べ心地になっています。簡単に作れる冬のメインディッシュです。ぜひトライしてみてくださいね。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。