酸っぱさの美味しい扱いをご紹介しているシリーズ、その43は、たこと酸っぱさ。そこに山葵がきりっと味を引きしめ完結する「たこわさ」です。
茹でたこは、米酢を軸にした合わせ酢とともにいただくと、最高のごちそうに仕上がります。たこのつけ合わせはきゅうりが最強です。さっそく作り方のご紹介です。
たこわさの作り方
【材料】(2~3人分)
・たこ:約100g
・きゅうり:1本
・山葵
(合わせ酢)
・米酢:50ml
・砂糖:大さじ1
・淡口醤油:大さじ1/2
・出汁:大さじ1/2
【作り方】
1./米酢と塩(ともに分量外)を入れた熱湯で、たこをさっと湯通し、ザルにあげる。
2./鍋に合わせ酢の調味料を入れ、ひと煮立ちさせ、冷ます。
3./きゅうりを薄切りにし、水カップ2と塩大さじ1(分量外)を混ぜた塩水に約10分漬けたのち、しぼっておく。
きゅうりは可能な範囲の薄切りでOK
きゅうりの淡い塩味は大切な下処理
4./1のたこを5mm前後のそぎ切りにする。
5./器にたこときゅうり、山葵を盛付け、器の縁から合わせ酢を注いだら出来上がり。たこに合わせ酢と山葵をつけながら、きゅうりとともにいただきます。
たこの旨みと酸っぱさは最高の相性
たこわさは、たこの旨みと歯ごたえを合わせ酢とともにかみしめます。合わせ酢に出汁を入れることで酸っぱさはしっかりしているものの、カドがない、ふくよかな合わせ酢に仕上がります。
もし手に入るようであれば、山葵はぜひフレッシュな山葵をおろしたものを。たこときゅうり、そして山葵の三つ巴を、酸っぱさとともにいただく、たこわさは、ごはん、晩酌のおともに重宝するひとしなになります。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(https://www.instagram.com/kokookuda/)
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
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