今回の酸っぱさは、冬野菜の代表格・大根を皮ごと使います。
大根を細切りにし、醤油と昆布と赤唐辛子を合わせ調味料に漬け込むお漬物です。
通常、はりはり漬けといえば切干大根や割干し大根などの乾燥大根を使うことが多いのですが、今回は少し残ってしまった大根などもご活用いただける普通の大根を使うバージョンになります。
大根皮ごとはりはり漬けの作り方
【材料】(作りやすい分量)
・大根:約250g
・昆布:約10cm(細切り昆布の場合約5g)
・醤油:大さじ2
・米酢:大さじ2
・日本酒:大さじ1
・砂糖:小さじ2
・みりん:小さじ2
・赤唐辛子:1~1.5本
【作り方】
1./大根を土や汚れ、ひげ根の凹み部分などにも留意し、しっかりと洗う。
2./1の大根を細切りにする。
大根は、可能な範囲の細さで大丈夫
3./昆布を水にさっと通し、水気をふいて、細切りにする(細切り昆布を使っても大丈夫)。
4./赤唐辛子の種を取り、輪切りにする。
5./鍋に醤油、米酢、日本酒、砂糖、みりんを入れ、混ぜたのち、火にかけ、ひと煮立ちさせ、粗熱が取れたら、4の赤唐辛子を入れる。
切った大根と昆布、冷まし中の漬け汁
6./清潔なポリ袋またはチャック付き保存袋に、2の大根と赤唐辛子を入れた5の漬け汁を入れ、余分な空気を抜いて閉じ、30分から1時間ほどなじませたら出来上がり。
大根が漬け汁とよく密着するように
ごはん泥棒必至の大根のはりはり漬け
今回のしゃきしゃきとした食感が心地よいはりはり漬けは、ごはんのお供や箸休めとして、重宝します。また、はりはり漬けをザルに移し、漬け汁の汁気を切ったのち、刻んで炒飯の具材にしても美味しいです。また、作りやすい分量で記載していますが、お手元にある大根の量に応じて、昆布や漬け汁の調味料を正比例で加減してください。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(https://www.instagram.com/kokookuda/)
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
◎入手方法
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