夏休みも後半、昼食やおやつに「おやき」はいかがですか? 信州長野県の郷土料理で、小麦粉の皮で具材を包み焼いたものです。作り置きできて、具材を変えれば飽きません。具材は前の晩の残り物でもOKという便利レシピ。
今回は具材にチーズを使ってみました。チーズは牛乳の栄養素が凝縮された発酵食品です。カルシウム、たんぱく質、ビタミンなどの栄養が豊富なうえに、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを増やす働きがあるとされています。
チーズおやきの作り方
2ヵ所でやけど注意です。最初は粉に熱湯を加える時。2つ目は、油で焼いていたおやきに水を加える時。そこさえ気をつければ、包丁も使わず難しい工程もないので、お子様と一緒に工作のようにして楽しんで作れるレシピです。固くなったおやきは、レンジで温めるかトースターで焼いてお召し上がりください(冷凍保存も可)。
【材料】
・薄力粉:100g
・強力粉:100g
・塩:ひとつまみ
・熱湯:150ml
・チーズ:240g(今回は、とろけるチーズ180gとモッツァレラ60g)
・サラダ油:適量
・水:50ml
・打ち粉用の粉(薄力粉か強力粉):適量
【作り方】
1./ボウルに、薄力粉と強力粉を振るい入れる。塩をひとつまみと熱湯を加える。ヘラで混ぜ合わせる。
熱湯のやけどに注意
2./あら熱が取れたら、手で2~3分こねる。なめらかになったら1つに丸める。ラップをして常温で30分以上、休める。
こねて丸める
3./チーズを30gずつ、直径5センチほどの円柱形にしておく。計8個用意する(今回は、とろけるチーズ6個、モッツアレラチーズ2個)。
具材のチーズの準備
4./打ち粉をしたクッキングペーパーに、2の生地を取り出す。8等分する。1つずつを手で伸ばして、直径10センチほどの円に作る。中ほどは厚めに、周囲は薄めに伸ばす。まん中に3のチーズを置く。
皮にチーズをのせる
5./ひだを作りながら周囲の生地を寄せて、チーズを包む。口はしっかり閉じる。形よくまとめる。
チーズを包み込む
6./フライパンにサラダ油を薄く敷く。おやきの間隔を開けて、閉じ口を下に並べ、弱めの中火で焼く。
閉じ口を下にして焼き始める
7./フライパンにくっつかないよう、時々フライ返しで底から離す。きつね色に焼けたら、上下をひっくり返して焼く。
8./両面に焼き色がついたら、水を入れ(油がハネるので注意)、すぐに蓋をして弱火で蒸し焼きにする。油のハネる音がしなくなったら、出来上がり。
軽食にぴったりのおやき
福田恭子/発酵食品ソムリエ。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。