酸っぱさを手なづけるその17 うなぎのマリネ

カテゴリー:レシピ 投稿日:2023.08.01

暑さとうまくつきあっていきたいこの頃です。夏の土用といえば「うなぎ」。時は遡り江戸中期、うなぎ屋から夏は売れないと相談をされた平賀源内が「本日丑の日」と示したところ、うなぎ屋に人が集まり繁盛するようになったとか。夏のうなぎ食いについては様々なエピソードも存在するところですが、酷暑で体力を奪われる時期、うなぎは滋養強壮としてうってつけ。今回はそのうなぎに酸っぱさを合わせた料理です。

 

うなぎのマリネの作り方

【材料】(作りやすい分量)
・うなぎの白焼:1尾
・白ワイン:適量
・白ワインヴィネガー:大さじ2
・ローズマリー:1本
・にんにく:1片
・ローレル:2枚
・赤玉ねぎ: 1/4個
・ズッキーニ:1/4本
・パプリカ:1/4個
・EXVオリーヴオイル:大さじ3
・にんにく:1/2片
・塩:適量
・黒胡椒:適量

 

【作り方】
1./うなぎの白焼に白ワインをさっとまわしがけ、グリルで両面を焦がさないよう温める。

身と皮ともに白ワインをなじませる

 

2./1のうなぎの白焼きを5cmほどの幅に切り、EXVオリーヴオイル大さじ1をまわしがけ、塩と胡椒を少々する。

EXVオリーヴオイルをなじませる

 

3./鍋に白ワインヴィネガー、ばらばらにしたローズマリー、スライスしたにんにく、ローレルを入れ、ひと煮立ちさせ火をとめる。

煮立たせ過ぎないようよう気をつける

 

4./赤玉ねぎをスライスし、さっと流水に通し、水気を切る。

5./ズッキーニとパプリカを約4cm長さの細切りにする。

ともに約4~5mm幅の細切りにする

 

6./フライパンにEXVオリーヴオイル大さじ2とにんにくを入れ、弱火にし、にんにくの香りが出てきたら、5のズッキーニとパプリカを炒め、塩と胡椒で味を調え、取り出しておく。

軽くしんなりする程度に、炒める

 

7./3のマリネ液に、4の赤玉ねぎ、6のズッキーニとパプリカを混ぜ合わせる。

8./2のうなぎをバットに並べ、7の具材をうなぎにからませ、30分ほど馴染ませる。

ヴィネガー味の野菜でうなぎをマリネ

 

9./8のうなぎと野菜を器に盛付けたら出来上がり。

うなぎと野菜を一緒に楽しみます

 

あまじょっぱい醤油だれでいただくことの多いうなぎですが、酸っぱさとも相性がよく、今回はキレのある酸みが持ち味の白ワインヴィネガーと合わせました。出来上がったうなぎのマリネはそのままでいただくほか、温かいごはんの上にのせ、醤油を少々たらし、うなぎのマリネごはんにしても美味しいです。栄養豊富な食事とともに、暑い夏を乗り切っていきたいですね。

 

(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(https://www.instagram.com/kokookuda/)

 

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この記事を書いた人

編集部
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