酸っぱさを手なづけるその4は、スパイス×酸っぱさの組合せ。赤ワインヴィネガーを使ったアチャールです。アチャールとは、スパイスと辛さを美味しく合わせたインドやパキスタンなどで親しまれているお漬物。香り深いスパイスと酸っぱさが共存した漬け汁をまとった野菜は、カレーばかりでなく、日ごろの副菜や箸休めとしても重宝します。キャベツやにんじん、玉ねぎのほか、パイナップルなどがアチャールの材料となります。今回は旬を迎えた春キャベツを使ってご紹介します。
スパイス×酸っぱさが美味しい、キャベツのアチャールの作り方
【材料】(作りやすい分量)
・キャベツ:約300g
・砂糖:小さじ1
・塩:小さじ1
・レモンの搾り汁:大さじ1
・ターメリックパウダー:小さじ1/2
・チリパウダー:小さじ1/2
・油:大さじ2
・マスタードシード:小さじ1/2
・フェネグリークシード:小さじ1/2(無くてもOK)
・唐辛子:1本
・赤ワインヴィネガー:大さじ1/2
【作り方】
1./キャベツを洗い、一口サイズに切る。
余分な水気をしっかりぬぐっておく
2./ボウルに1のキャベツ、砂糖、塩、レモンの搾り汁、ターメリックパウダー、チリパウダーを入れる。
キャベツにむらなくなじませる
3./フライパンに油、マスタードシード、種を除いて輪切りにした唐辛子(あればフェネグリークシード)を入れ弱火にし、マスタードシードがパチパチと音がし、香りが立ってきたら火を止め、油ごとすべてを2のキャベツにまわしがける。
香りのついた油を作る
4./さらに3のボウルに赤ワインヴィネガーを入れ、全体をよく混ぜたら出来上がり。
油が熱いうちに和えてしまうこと
春キャベツとスパイスの風味、そしてヴィネガーとレモンの搾り汁を合わせたアチャールは、漬け物とは思えないほどです。カレーやごはんのお供にぴったりなアチャール。スパイス大好きという方は、マスタードシードのほかにフェネグリークシードも入れてみてください。セロリのようなカラメルのような甘さと苦みの香りが、アチャールに使うことでぐんと本格的に仕上がります。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(https://www.instagram.com/kokookuda/)
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