酸っぱさを手なづけるその1~ヴィネガーの旨みと香りの焼きうどん

カテゴリー:レシピ 投稿日:2023.03.25

米酢や黒酢、ワインヴィネガーやバルサミコ酢などなど洋の東西を問わずさまざまな料理に使われている調味料は、「酸っぱい味」としてのみならず、爽やかさとコクを出してくれる大変優れた調味料です。そんな酸っぱい調味料の魅力にフォーカスしたメニューをご紹介して参ります。

まずは、日々の食卓でもおなじみの焼きうどん。
鍋で焼きつけた豚肉の香ばしさに、ワインヴィネガーとレモンで、爽やかで香り豊かな焼きうどんに仕上げます。ポイントは2つ。1つ目はあらかじめ酒・醤油に漬けた豚肉をこんがりと焼きつけ、鍋から取り出しておくこと。2つ目は、仕上げにワインヴィネガーとレモンの搾り汁を入れ、酸味を重ね使いすること、です。

 

酸味、旨み、香りの焼きうどんの作り方
【材料】(1人分)
・豚肉(こま切):約50g
・醤油:大さじ1/2
・日本酒:大さじ1/2

・玉ねぎ:1/4個
・ピーマン:1/2~1個
・生姜:15g
・大葉:2枚
・青ねぎ:適量

・うどん(茹で):約150g

・日本酒:大さじ1/4
・醤油:大さじ1/4
・みりん大さじ1/4
・ワインヴィネガー:大さじ1/2
・レモンの搾り汁:約1/4個分
・ごま油:適量
・塩:適量
・胡椒:適量

 

【作り方】
1./豚肉を、醤油と日本酒を合わせたものに約10分漬ける。
2./玉ねぎとピーマンは1cm幅に切る。
3./生姜は薄切り、大葉は1cm四方切り、青ねぎは小口切りにする。
4./鍋を温め、1.の豚肉(漬け汁は入れない)をこんがりと焼きつけ、鍋から取り出す。

火入れとともに、香ばしい香りも

 

5./鍋にごま油を入れ、3.の生姜を加えて弱火にし、香りが出てきたら、2.の玉ねぎとピーマンを入れ強火で炒める。

ごま油に生姜の香りを移すように

 

ところどころにこんがりと焼き目を

 

6./さらにうどんを追加し焼き炒め、日本酒・醤油・みりんで調味し、塩と胡椒で味を調え、3.の大葉を入れ、仕上げにワインヴィネガーを鍋肌からまわし入れ、うどんに馴染ませたのち、レモンを搾り汁もまわしがけ、火を止める。
7./器に盛り付け、3.の青ねぎを散らしたら出来上がり。

皿上の香りだまりは、「いただきます」の合図

 

ワインヴィネガーを、熱々の鍋肌を通して入れることで酸味のカドがとれ、口当たりのよい爽やかさに。レモンの搾り汁はフレッシュな香りを逃さないよう最後に入れて火を止めます。醸造酢とフレッシュな柑橘のレモンの「ダブルの酸味」を使いつつ、爽やかさと酸っぱ過ぎないまろやかな焼きうどん。生姜や大葉、青ねぎの香り野菜を加えて出来上がり。ぜひお試しください。

 

(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし、無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(https://www.instagram.com/kokookuda/)

 

発酵手帳2023年版、人気です!発売中!

『発酵手帳 2023』10月4日発売

文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)

464頁

定価:本体2,000円+税

発行:株式会社IDP出版

ISBN978-4-905130-41-3

 

◎入手方法

全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。

 

  •                    

\  この記事をSNSでシェアしよう!  /

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう!
小泉武夫 食マガジンの最新情報を毎日お届け

この記事を書いた人

編集部
「丸ごと小泉武夫 食 マガジン」は「食」に特化した情報サイトです。 発酵食を中心とした情報を発信していきます。

あわせて読みたい