柚子の季節ももう終わりに近づきましたが、柑橘類で作る日本伝統の和菓子「源氏柚子」をご紹介します。
源氏柚子は、藤原秀郷を祖とする藤原氏の家紋「源氏車」に似ていることからその名が付いています。洋風に言えば柚子のピールですが、房の筋を残して御所車の車輪に見立てるところが粋なお菓子です。
今回は柚子とレモンで作りましたが、房がしっかりしている柑橘類であれば車輪がきれいにできます。口に入れると柚子の香りがふわっと立ち、とてもおしゃれなお菓子です。
源氏車の家紋
源氏柚子・源氏レモンの作り方
【材料】
・柚子、レモンなどの柑橘類:適量
・グラニュー糖:柑橘類の7割量
・米の研ぎ汁:適量
【作り方】
1./洗った柚子やレモンを5mm程度の厚みに切る。
5mm程度の厚みに切る
2./串や箸などで種を取り除く。その際、房の筋は切らないように注意する。
房の筋を切らないように種を取る
3./鍋に2を入れ、米の研ぎ汁がかぶるまで入れ、落し蓋をして強火にかける。沸騰したら弱火にして15分茹でる。研ぎ汁は皮のアクを抜くため。
米の研ぎ汁でアクを抜く
4./3のゆで汁をそっと捨てる。水を静かに注いで一度捨て、再度たっぷりの水を入れて弱火で10分茹でる。茹でたら茹で汁を捨て、再度水を注いで弱火で5分煮る。
2回茹でる
5./4の水を捨て、弱火にかけて分量のグラニュー糖を3回程度に分けて入れて煮る。焦げやすいので、鍋を揺すりながら煮ていく。加熱しているうちに果肉が取れて、房の筋がはっきりする。
煮上げたところ
6./煮汁が少なくなったら火から下ろし、ザルなどに1枚ずつ広げる。
広げて乾燥させる
7./3日程度、時々返しながら乾燥させる。
8./乾燥してきたら、最後に両面にグラニュー糖をかけて水分を吸わせる。これで出来上がり。
グラニュー糖をかけるとしっかりする
(文責・編集部)
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