路地栽培されたパプリカが旬を迎え、ほかの季節より大きくて味の濃い物が出回っています。赤や黄、橙色と、色も鮮やか。焼くと甘くなるので、ぜひマリネにして召し上がってみてください。イタリアの定番前菜の一つです。
パプリカは、カロテンをピーマンの約7倍含んでいる優れた食材です。油と一緒に摂取すると吸収が良くなるので、マリネはおすすめのレシピです。
焼きパプリカのマリネの作り方
オーブントースターかグリルで焦げるまで焼くと、皮がするりとむけます。熱いほうがマリネ液のしみ込みが良いため、皮をむく作業は手早く。
冷蔵庫で5日間ほどは日持ちしますので、作り置き野菜としても重宝します。
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【材料】
・赤パプリカ:1個(今回は大きめで170g)
・黄パプリカ:1個(今回は大きめで170g)
・オリーブオイル:大さじ3
・白ワインビネガー:大さじ2
・砂糖:小さじ1/2
・塩:小さじ1/2
・こしょう:少々
【作り方】
1./赤と黄のパプリカを半分に切り、ヘタや種を取っておく。
みずみずしい旬のパプリカ
2./オーブントースターかグリルで、両面に焦げ目がつくまで焼く。
このくらいまで焦がす
3./マリネ液を作る。オリーブオイル、白ワインビネガー、砂糖、塩を混ぜる。こしょうを少々振りかけておく。
4./2のパプリカの粗熱が取れたら、手早く表面の皮をむく。火が十分に通っていないために皮のむきにくい部分があれば、その部分をタテに切ってもう一度焼く。
5./幅1センチほどでタテに切る。長い場合は半分の長さにする。3のマリネ液に漬ける。10分ほどで和え物になるが、30分ほど置いて味をしみ込ませたほうがおいしい。
パプリカの天然の甘味がおいしい
作り置き野菜として
●添え野菜として
パプリカのマリネを、キュウリとともにあらみじんに切る。白身魚やトリ肉を油でソテーしたものに添えると彩り美しいメイン料理に。
彩りを活かして
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。