チケッティ(chichetti)とは、バーカロ(bacaro)と呼ばれるヴェネツィアの居酒屋で食べる、おつまみ類のことです。値段は高くても3ユーロくらいまで。なかには、1ユーロ(約118円)均一というお店もあります。
イタリアの居酒屋では、席料がとても高いので、立ち飲み立ち食いが定番。
チケッティの特徴は、立ったままでも手軽に食べられて、アルコールのおつまみにぴったりで、軽食にもなり、そして何よりお店ごとに工夫されて美味しいこと!
日本でも手に入りやすい食材を使ったチケッティをご紹介しましょう。
パプリカは焼くと甘くなる
パプリカに、相性の良いクリームチーズをたっぷりのせて焼きます。詰め物には、ひき肉を炒めたものと、ツナ缶を用いたものとの2種類をご用意。
パプリカは、焼くと驚くほど甘くなります。果肉の細胞組織が壊れ、中の糖分が舌で感じやすくなるからです。レモンの3倍以上のビタミンCが含まれているので、オーブントースターかグリルの両面焼きにして加熱時間を短くし、ビタミンの損失を防ぎましょう。
チケッテイの作り方
【材料】
・赤パプリカ:2個
・黄パプリカ:2個
・合い挽き肉:100g
・タマネギ(あらみじんに切っておく):50g
・マッシュルームかシメジ(今回はシメジを使用):50g
・ジャガイモ(ゆでておく):100g
・油:適宜
・塩:少々
・胡椒:少々
・ツナ缶:1個(70g)
・タマネギ(みじん切りにしておく):30g
・ゆで玉子(みじん切りにしておく):1個(70g)
・マヨネーズ:30g
・クリームチーズ:200g(25gずつ8つに分けておく)
【作り方】
1.赤と黄のパプリカを、それぞれ1個につき縦4つに切り、ヘタや種を取っておく。
詰め物の器になるように
2./フライパンに油を入れて、合い挽き肉とタマネギとシメジを炒める。火が通ったら、ゆでたジャガイモを加えて混ぜる。塩と胡椒で味を調える。8等分する。
フォークでジャガイモを潰しながら
3./ツナ、タマネギのみじん切り、ゆで玉子のみじん切りにマヨネーズを加えて混ぜる。8等分する。
材料は口当りの良い大きさに
4./1の赤パプリカには2の具材を、黄パプリカには3の具材を詰める。その上に、クリームチーズをのせ、形を整える。
山盛りチーズで具材を包み込む
5./4を、オーブントースターで、7分程、軽い焦げ目がつくまで焼く。時間は焦げ方を見ながら調節する。お好みでケチャップやマヨネーズをかけて召し上がれ。
ワインとの相性も抜群!
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。