昔から土用の丑の日に「ウ」の付く食材をいただくと暑気あたりしない、といわれてきました。
旬のウリを使って、浅漬けを作りませんか。ウリが手に入りにくいなら、ウリ科の食材であるズッキーニで代用できます。
ウリ科食物の特徴は水分が多いことと、代謝を促進して免疫力を高めるβカロテンが豊富なこと。味付けには塩麹を用いて腸内環境を整えます。まさに夏バテ防止にぴったりな食材ぞろいですね。
暑さの厳しい日々を、ウリで乗り切りましょう。
ウリの浅漬けの作り方
昆布は細長く切って、ウリと一緒に食べましょう。
漬け置き時間は、ウリを生っぽく食べたいなら冷蔵庫で30分ほど。しっかり味をなじませたい方はさらに漬け置いてください。3日間程度、冷蔵庫で保存できます。
【材料】
・ウリ:1本(皮をむき、種を除いた正味300g程度)
・塩麹:9g(正味のウリの3%)
・昆布:3g(正味のウリの1%)
・鷹の爪:1本
【作り方】
1./昆布を5ミリ×2センチほどの薄切りにしておく。鷹の爪も薄切りにし、種は除く(辛い味がお好きな方は、種アリでもOK)。
2./ウリはタテに数本、皮をむく。タテ半分に切り、種をスプーンで取り除く。
スプーンで種を取り除く
3./ウリを幅5ミリほどの薄切りにする。
4./ウリと塩麹、昆布、鷹の爪をよく混ぜる。
ウリと調味料を混ぜる
5./保存用袋に入れて、全体が混ざるようにもみ、空気を抜いて冷蔵庫で30分以上保管する。
見た目も涼し気なウリの浅漬け
ズッキーニの浅漬けの作り方
調味料の割合と作り方は、ウリと同じです。
ズッキーニはくせがないので、塩麹と昆布の味がよく合います。皮や種はウリほど固くないので、皮をむいたり種を取ったりする必要がありません。丸のまま、薄切りで大丈夫です。
ウリのような歯ごたえはありませんが、しっくりと上品な浅漬けができます。
上品な味わいのズッキーニの浅漬け
福田恭子/発酵食品ソムリエ。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。