魚醤とは、魚や海老、イカを塩に漬け発酵させてできる醤油です。魚の持つ旨味成分が濃縮された発酵調味料で、世界では東南アジアを中心に作られ、タイの「ナンプラー」は特に知られています。
日本では、いわしやイカで作られる能登半島の「いしる」「いしり」、ハタハタで作られる秋田県の「しょっつる」、いかなごで作られる香川県の「いかなご醤油」などが代表的な魚醤です。近年では、鮭やメギス、フグなど、地方色のある魚介類でも作られています。
今回は、日本で作られているイサダというオキアミの一種でほんのりと海老の優しい甘みがある魚醤を使い、干しエビを加え、バジルの香りと海老の旨味が美味しい「ガパオライス」に仕上げました。
とろりと溶ける半熟の目玉焼きをのせて、召し上がれ!
【材料】
・豚ひき肉:400g
・玉ねぎ:1個
・パプリカ:1個(今回は、赤1/2個 黄1/2個)
・ピーマン:2個
・干しエビ:10g(茹でた桜エビでも可)
・にんにく:1~2片(みじん切り大さじ2)
・バジル:10~20枚
・赤唐辛子:1本
・魚醤:大さじ2
・醤油:大さじ2
・オイスターソース:大さじ1
・みりん:大さじ1
・日本酒:大さじ1
・サラダ油:大さじ2
・塩:少々
・胡椒:少々
・卵:4個
・ご飯:600g(4人分)
バジルと魚醤でエスニックフード
【作り方】
1./魚醤、醤油、オイスターソース、みりんを合わせておく。干しエビは、日本酒と合わせておく。
今回は海老の魚醤
2./縦半分に切ってヘタと種をとったパプリカとピーマン、玉ねぎは、2cm角ぐらいの大きさに切る。にんにくは、みじん切りにする。赤唐辛子は、ヘタと種を取って小口切りにする(赤唐辛子は、種を取り除き使うので爽やかな辛味ですが、辛味の苦手な方や子どもには、使用しない)。
野菜は同じぐらいの大きさに
3./フライパンにサラダ油大さじ1とにんにくのみじん切りを入れ熱し、香りが立ってきたら豚ひき肉と赤唐辛子を加えて炒める。肉に火が半分ほど通ってきたら、干しエビと日本酒を加え更に炒める。その後、1で合わせた調味料の半量を加えて水分が無くなるまで炒め煮する。
肉そぼろをつくるように
4./別のフライパンにサラダ油大さじ1を入れ、2で切ったパプリカ、ピーマン、玉ねぎを炒める。玉ねぎが透き通ってきたら1で合わせた調味料の残り半量を加えて軽く炒める。
野菜だけ炒める
5./4の炒めた野菜を3の炒めた豚ひき肉に加えて、全体を混ぜ合わせる。バジルは、手でちぎりながら、最後に加えて軽く炒める。バジルは、炒めすぎないようにする。
合わせてバジルを加える
6./人数分の目玉焼きを作り、軽く塩と胡椒をして仕上げる。黄身は半熟で渕に少し焦げ目がつく目玉焼きを焼く。器にご飯を盛り付けて、5を添えて、上に目玉焼きをのせてできあがり!
半熟目玉焼きと共に召し上がれ
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。