味噌の旨みに、米酢の酸味と旨みを合わせた酢味噌は、様々な和食献立で愛用されている合わせ味噌のひとつです。今回はその酢味噌に辛子を使って味を引きしめ、さらにアーモンドのコクを合わせます。具材は森のバターとも称されるアボカドと、鶏のささみ。ポイントは、米酢の酸味と香りを飛ばさないように味噌に馴染ませることと、辛子をしっかりと効かせることです。
鶏とアボカドの辛子酢味噌アーモンドの作り方
【材料】(4人分)
・アボカド:1個
・鶏のささみ:150g
・きゅうり:1/2本
<辛子酢味噌>
・白味噌:40g
・砂糖:30g
・米酢:大さじ1と1/2
・水辛子:小さじ1~小さじ1と1/2
・日本酒:大さじ1
・塩:適量
・スダチ:2個
・アーモンド:5~10g
【作り方】
1./アボカドの皮をむき、2cm弱のさいの目切りにし、ボウルに入れ、スダチ(1個)の搾り汁をまんべんなく行き渡らせる。
2./鶏のささみに日本酒をまわしがけ10分ほど置いたのち、熱湯で4~5分ほど茹でる。
3./2の鶏のささみを、なるべく冷めないうちに2cmほどの大きさに裂き、塩をひとつまみなじませる。
4./きゅうりを洗い、2~3mm厚さに切り、塩ひとつまみをきゅうり全体になじませる(揉まない)。
15分ほどしたら、ぎゅっと絞る
5./小鍋に、白味噌と砂糖を入れ、なじむまで混ぜる。
白味噌と砂糖をよく混ぜたところ
6./続いて、5の小鍋に米酢の半量を入れ、火にかけ、練る。
7./ツヤが出てきたら、残り半量の米酢を入れ、さらに練り、ツヤが出たら、火を消す。
8./7の粗熱が取れたら、水辛子小さじ1~小さじ1と1/2(好みで加減する)を入れ、よく混ぜる(練り辛子を使う場合は、水辛子より少なめにする)。
9./アーモンドを布巾に包み、布巾の上から麺棒などでたたき、砕いておく。
10./1のボウルに、3の鶏のささみ、しぼった4のきゅうりを入れ、さらに8の辛子酢味噌を入れ、混ぜ合わせ、仕上げにスダチ(1個)の搾り汁をまわしがけ器に盛り、9のアーモンドを散らしたら出来上がり。
ごはんのおともや、晩酌の肴にも
こんにゃくや貝類などを酢味噌でいただくことがありますが、鶏のささみも辛子酢味噌によくあう食材のひとつです。また鶏料理と相性のよいナッツ類のコクは、辛子酢味噌に食感も与え、よいアクセントとなり、ぜひともそえたい仕上げ食材です。今回はアーモンドを使っていますが、くるみでもお楽しみいただけます。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(https://www.instagram.com/kokookuda/)