「酒盗(しゅとう)」はおもにカツオの内臓(なかでも希少部位の胃)を細かく切って塩漬けし、発酵させて造ります。一種の塩辛ですが、「酒を盗みたくなるほどうまい」ことからこう名づけられ、日本独特の酒肴として珍重されてきました。
そのまま塩辛として食べるだけでなく、アレンジしてもおいしいので、今回は酒盗を使った和と洋のおつまみをご紹介します。
酒盗を使った和と洋のおつまみの作り方
●イカソーメンの酒盗和え
【材料】(2人分)
・イカソーメン:100g
・カツオの酒盗:8g
・大葉:2枚
・わさび醤油:適量
・すりおろしショウガ:少々
【作り方】
1./イカソーメンと酒盗を用意する。
刺身用のイカを細切りにしても
2./ボウルにイカソーメンと酒盗、わさび醤油、すりおろしショウガを入れて混ぜる。
3./器に大葉を敷き、1人分(半量)ずつ盛り付ける。
できあがり!
●酒盗を効かせた家庭用ピザ
【材料】(2人分)
・ピザ生地(直径21cm):1枚
・タマネギの薄切り:1/3玉
・ミックスチーズ:70g
・カツオの酒盗:10g
・ガーリックバター:適量
・オリーブオイル:大さじ2
【作り方】
1./ピザ生地(ここでは直径21cmのクリスピータイプを使った)とその他の材料を用意する。
ピザ生地はお好みのものを
2./ピザ生地にガーリックバター(バターとニンニクのみじん切りでもOK)を塗り、ミックスチーズとタマネギの薄切りを乗せる。酒盗を乗せ、オリーブオイルを回しかける。
アンチョビのようにトッピング
3./オーブンで5~6分焼く。焼き上がったら切り分ける。
熱いうちにいただく
今年も食卓にカツオの刺身やタタキが並ぶ季節になりました。江戸時代、カツオの獲れる土佐藩や薩摩藩で、大量に出る内臓を塩蔵して保存食にしたのが酒盗の始まりと言われています。
カツオは身だけでなく、内臓もおいしく食べられるのですね。
(文責・編集部)
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