新ジャガイモが出回っています。小ぶりで皮が薄く、ビタミン類が豊富。200gで1日のビタミンC必要量に達するとされています。おまけにでんぷん質に守られているので熱を加えても壊れにくいという特長があります。
そこで、新ジャガイモを皮付きのまま油で揚げて、みたらしの味つけにしました。副菜としても、甘味を強くしてスイーツとしても美味です。
春らしさの漂う食材をお楽しみください。
みたらしジャガイモの作り方
ジャガイモは高温で揚げると、割れたり皮が裂けたりします。150~160度の低温で丸のままホクホクに揚げるのがコツです。濡らした菜箸の水気を取り、熱した油に入れた際に細かい泡が出る頃合いです。
砂糖の量は、おかずにするなら大さじ3、スイーツにするならさらに小さじ1程度を足してください。タレは火にかけると、最初は白濁していますが、徐々に透明感のある褐色になってとろみが出てきます。
【材料】
・新ジャガイモ:500g
・砂糖:大さじ3(スイーツにするなら大さじ3と小さじ1)
・醤油:大さじ3
・片栗粉:大さじ2
・水:200ml
・サラダ油:(ジャガイモがかぶるくらい。目安として400ml)
【作り方】
1./ジャガイモをよく洗い、キッチンペーパーで水気をふき取る。
皮が薄く小ぶりな新ジャガイモ
2./深めのフライバンか鍋に、サラダ油を入れて火にかける。水気をふき取った菜箸を入れ、細かい泡が出るようになったらジャガイモを入れ、菜箸で転がしながら火を通す。
低温で転がしながら揚げる
3./鍋に砂糖、醤油、片栗粉、水を入れ、弱火にかける。スプーンで混ぜながら加熱する。白濁していたものが透明な褐色になり、とろみがついたら火を止める。
4./2のジャガイモに竹串を刺して、すっと通れば、中まで火が通っている。3の鍋に入れて、タレをからめる。器に取り、残ったタレをかける。
ジャガイモにタレをからめる
5./串に刺して「みたらし団子風」にするのも楽しい。
ちょっと粋な「みたらし団子風」
タレはたっぷりかけて
福田恭子/発酵食品ソムリエ。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。
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