魚編に雪、と書いて「タラ」。文字通り、雪の降る時季においしさが増す魚です。数種類のタラがありますが、一般的にはマダラを指します。
淡白な白身魚で、特長は脂質が1%以下と非常に少ないこと。ダイエットにもおすすめです。欠点は傷みやすい点ですが、しょうゆなどに漬ければ1週間ほど保存することもできます。
今回は、漬け液にしょうゆ麹を使用しました。魚のうま味と麹のまろやかさがしょうゆに溶け出して、ご飯の進む一品です。
タラのしょうゆ麹漬け焼きの作り方
しょうゆ麹を作っておきます。作り方は、乾燥麹:しょうゆ=1:2で混ぜて瓶に入れ、1日に一度かきまぜながら常温で放置。1週間ほどして麹のつぶつぶ感がなくなり、とろみが出れば完成。
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【材料】
・タラ:切り身2切れ(1切れ約75gのものを使用)
・しょうゆ麹:小さじ2
・おろしショウガ:小さじ1
・みりん:小さじ1
・(添え野菜として、お好みで)大根おろし、ミツバ、ユズ:適量
雪のように白い身の鱈(タラ)
【作り方】
1./しょうゆ麹、おろしショウガ、みりんを混ぜて漬け液を作る。
タラをおいしくする漬け液
2./保存袋にタラと1の漬け液を入れる。タラにまんべんなく漬け液を塗り付ける。空気を抜き、冬なら1日、夏ならひと晩、常温で放置する。その後は冷蔵庫で保存する。
時間がおいしくしてくれる漬け置き
3./1週間ほど保存できる。長く保存するほど、味と色が濃くなる。
美しいべっこう色に(1週間保存のもの)
4./袋から取り出し、グリルの弱火で両面を焼く。お好みで大根おろし、ゆでて結んだミツバ、くし形に切ったユズを添える。
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福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。2021年に発酵食品ソムリエの資格を取得。
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