皆さま、梅仕事のまっ最中でしょうか。
昨年の梅干しが残っていたら、ぜひ旬のイワシを煮てみてください。梅干しの酸っぱさが醤油とマッチして、ご飯の進む一品になります。
回遊魚のイワシは年間を通して獲れますが、一番脂ののるのが梅仕事の時季です。DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)という必須脂肪酸を含み、脳細胞を活性化して学習能力を向上させ、動脈硬化を予防し、中性脂肪の上昇を抑制する効果があります。毎日でも摂取したい食品です。
イワシの梅干ししょうゆ煮の作り方
梅干しは低塩のものを使用しました。塩分の多い梅干しの場合には、醤油を大さじ3に減らしてください。コトコト弱火で煮るので、骨ごと食べられます。
【材料】
・イワシ:4尾(1尾約50g、計約200gのものを使用)
・ショウガ:5g
・梅干し(低塩):2個
・水:100ml
・酒:大さじ4
・しょうゆ:大さじ4(塩分の多い梅干しを使用した場合は大さじ3にする)
・みりん:大さじ2
・砂糖:大さじ1
【作り方】
1./イワシの頭と内臓を取り、洗っておく。骨は取らなくてよい。
イワシの骨は付けたままに
2./ショウガは細切りにする。梅干しは種と実に分け、実をあらみじんに切っておく。
梅干しをあらみじんに切る
3./鍋にショウガ、梅干し、水、酒、しょうゆ、みりん、砂糖を入れて火にかける。沸騰したら、弱火にしてイワシを入れ、煮る。
4./タレをすくってイワシにかけながら、コトコト煮る。時々、鍋を揺すってイワシが底について焦げるのを防ぐ
タレをかけながら煮る
5./タレがほぼなくなるくらいまで煮込む。器にイワシを取り、梅干しとショウガを添える(梅干しの種に注意)。
イワシは毎日でも摂りたい
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。2021年に発酵ソムリエの資格を取得。