皆さま、梅干し作り、まっ最中でしょうか。
梅干しの梅肉を使った、お弁当にぴったりのレシピがあります。大人も子どもも大好きな「鶏ひき肉のそぼろ」に、梅肉を加えてみてください。鶏肉の甘じょっぱさに梅酸っぱさがマッチして、ご飯泥棒のおいしさになります。
鶏ひき肉は高たんぱく低カロリー。そのうえビタミンAは豚肉の約3倍、牛肉の約10倍も含まれています。一方、梅の酸味成分であるクエン酸には、殺菌効果のほか、糖質の代謝を活性化させて疲労回復をうながす効果があります。
梅肉と鶏ひき肉のそぼろの作り方
肉は加熱するとくっついてかたまりになってしまいますので、火にかける前に材料のすべてをよく混ぜておきます。
梅肉の量は、梅干しの塩分とお好みにより調節してください。目安として、鶏ひき肉100gに対して、塩分が13%以上なら10g、それ以下なら20gほどですが、少なめに入れて最後に味見し、物足りないようなら足すとよいでしょう。
【材料】
・鶏ひき肉:100g
・梅肉(種は取り除いておく):10~20g(塩分とお好みで調節してください)
・砂糖:大さじ1
・みりん:大さじ1
・しょうゆ:大さじ1
【作り方】
1./梅干しの種を取り除き、みじん切りにする。
2./フライパンに材料すべてを入れ、よく混ぜておく。
熱する前によく混ぜる
3./2を強めの弱火にかける。しっかり混ぜて水分をとばし、そぼろ状にする。金属ヘラを立てて、肉を切るようにすると、そぼろが作りやすい。
ヘラを使うときれいなそぼろに
4./味見して、お好みで梅肉の量を足す。冷えると味がなじむので、やや物足りないくらいでよい。
ご飯泥棒のおいしさ
●2色弁当
溶き玉子2個に、マヨネーズ大さじ1を加えて炒め、玉子そぼろを作る。ご飯の上に玉子そぼろと「梅肉と鶏ひき肉のそぼろ」とを半々にのせる。ゆでたキヌサヤとミニトマトを添える。
お弁当箱の蓋を開ければ笑顔に
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。