孟宗のタケノコの時季はそろそろ終わりを迎えます。タケノコは最盛期を過ぎても、まだにょきにょきと出てきます。タケノコの産地の一部地域では、地面から大きく出てしまったタケノコの軟らかい部分だけを切り取って干す「干しタケノコ」が作られています。
今回はこれをタケノコの保存法の一つとしてご紹介します。タケノコシーズンが終わっても干して保存しておけば1年中食べることができ、かつ食感もコリコリ、味も濃縮されて生とは違った美味しさがあります。
干しタケノコの作り方
今回は地面から大きく出たタケノコを使うので、硬い節を取り除いて作ります。軟らかいものならそのままでOKです。茹でて干すだけなので簡単です。また水煮のタケノコでも作ることができますが、一気に干し上げるのがコツです。
今の時季はこんなに伸びている
【材料】
・タケノコ:適量(水煮のものでも可)
【作り方】
1./タケノコを縦四つ割りにして、節を触って、硬そうなら節を包丁でこそげ落とす。
だいぶ伸びたタケノコ
縦四つ割りにする
節をこそげ落とす
節をこそげ落としたもの
2./米ぬかまたは重曹を入れた湯で20分程度茹でる。
3./2をザルに重ならないように広げ、時々裏表を返しながら日中の日当たりの良い場所で一気に干し上げる。
ザルに広げて一気に干し上げる
4./2日ほど干すとカラカラに乾くので、取り込んでポリ袋などに入れておけば常温でも保存可能。タケノコの内側に白く粒々が見えるのは、アミノ酸成分のチロシンなのでOK。
カラカラに乾いた
5./食べる際には水に1日程度戻し、あとは普通に調理すればOK。食感がコリコリで美味。
水で戻す
ニンジンや干し椎茸と煮る
美味しく煮上がる
(文責・編集部)