「物価の優等生」といわれ、数十年来価格が安定している鶏卵。一年中出回っている卵は、親鳥の食欲が旺盛になる春に旬を迎えます。また、ジャガイモ、タマネギも春になれば乾燥させていない新鮮な物が手に入ります。
こうした旬の食材で、ふわふわのオムレツはいかがでしょう。
少し奮発して、発酵バターを使ってみてください。オムレツの本場、フランスの香りとコクに近づきます。
ふわふわオムレツの作り方
新ジャガイモのほくほく感と、新タマネギの甘味を活かした料理です。
発酵バターは、詰め物を作る時と卵を炒める時の両方で使います。新タマネギは水分が多いので、2g程度で十分ですが、こげないように注意しましょう。
ふわふわにするコツは2つ。溶き卵とマヨネーズを泡立て器でしっかり混ぜておくことと、固焼きせずに半熟程度の時に詰め物を包むことです。
【材料】(オムレツ2個分)
<詰め物>
・ジャガイモ:250g
・タマネギ:100g
・合い挽き肉:80g
・発酵バター:2g
・塩:小さじ1
・こしょう:小さじ1
<卵>
・卵:4個(オムレツ1つに2個)
・マヨネーズ:大さじ2(オムレツ1つに大さじ1)
・発酵バター:10g(オムレツ1つに5g)
・塩:オムレツ1つにつき、ひとつまみ
・こしょう:オムレツ1つにつき、少々
・ケチャップ:適量
【作り方】
1./鍋に湯をわかし、沸騰したら、洗ったジャガイモを皮付きのままゆでる。皮が破けてお箸がすっと通るようになったら、火を止めて皮をむく。
皮はするりとむける
2./フライパンに発酵バター2gを入れ、みじん切りしたタマネギと合い挽き肉を炒める。火が通ったら、1のジャガイモを入れる。
タマネギと肉に十分火を通す
3./火を止めてジャガイモをつぶし、タマネギ、合い挽き肉とよく混ぜる。ジャガイモはしっかりつぶしたほうが食感がよい。塩とこしょうで味を調える。フライパンの中で、半分ずつ2つに分けておく。
この具材が卵に包まれる
4./オムレツを1つずつ作る。ボウルに卵2個、マヨネーズ大さじ1、塩ひとつまみ、こしょう少々を加えて、泡立て器でダマがなくなるまでよく混ぜる。
5./直径20センチほどのフライパン(あればオムレツ用表示のあるフライパン)にバター5gを入れて弱火にかける。バターが溶けたら、4の卵液を入れる。スクランブルエッグを作る要領で、お箸を使って軽く混ぜる。表面が均一になるようにする。
6./卵液が半熟のうちに、下半分に3の詰め物を置く。
卵が固まらないうちに手早く
7./上半分の卵で詰め物をおおう。フライパンを揺すって、ひっくり返しながら皿に盛る。形を整える。
みんな大好き、ふわふわのオムレツ
7./もう1つ、同じようにしてオムレツを作る。
8./お好みでケチャップをかけて召し上がれ。
発酵バターが効いている
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。
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