冬の大根は甘くて繊維が少なくきめが細かいのが特徴です。このおいしい冬大根を使って秋田の漬物、「なた割漬け」を作ります。「なた割」とは、木を切る「鉈」で大根を調理することから来ていますが、包丁でなた割風に切って漬けます。
甘酒を入れるのでべったら風になりますが、先日ご紹介した「餅で作る甘酒」で作ると甘みが一層増して美味しくなります。
「なた割漬け」の作り方
大根はなるべくまっすぐで、ひげ根の少ないものが柔らかくてきめが細かいと言われています。大根選びが美味しさの決め手の一つでもあるので、じっくり選んでください。
【材料】
・大根:1本
・塩:大根の重さの2%
・甘酒:180ml
・砂糖:大さじ1~2(お好みで)
【作り方】
1./大根はピーラーなどで皮をむき、包丁の一番根元のとがった部分を大根に刺す。
2./刺した包丁を外側に倒し、大根を割って引きはがすようにする。これで切り口がギザギザになり、味がしみ込みやすくなる。これを繰り返す。
包丁の根元を大根に刺す
一口大にする
3./2をポリ袋に入れ、塩を入れてまんべんなく大根にまぶす。空気を押し出すようにして袋の口を結んでからポリバケツなどに入れ、その上からペットボトルなどで重石をして2日漬ける。重石は大体3~4kg程度(1.5~2ℓのペットボトル2本)。
袋の口をしっかり結ぶ
ペットボトルで重石をして漬ける
4./2日経ったらザルに上げ、水分を十分に切る。
水分を十分に切る
5./ポリ袋に4を入れ、甘酒と砂糖(お好みで)を入れてよく混ぜ、口をしっかり結んで冷暗所に置いておく。3日程度漬ければ出来上がり。
甘酒と砂糖を入れる
甘くてパリパリ、いくらでも食べられる
(文責・編集部)
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