正月用に買った餅が余った、という経験がある方も少なくないと思います。そんな時は、甘酒を作りましょう。もち米ベースの甘酒はうるち米で作るものよりも、ずっと甘く濃厚なものになります。米を炊いたり蒸したりするのではなく、餅を煮るだけなので、とても簡単です。
「餅で作る甘酒」の作り方
餅はなるべく細かく切ったり砕いたりした方が出来上がりが早く滑らかになります。今回は乾燥させた餅を砕いて作ります。水に浸けておく時間を長めにすれば、カチカチになった餅でもまったく支障なく作ることができます。
【材料】
・餅:200g(生でも乾燥していてもOK)
・水200ml
・麹:200g
カチカチの餅
【作り方】
1./半日程度、餅を水(分量外)に浸ける。生なら包丁で細かく切り、乾燥したものなら最初に砕いてから水に浸ける。
水に浸けて柔らかくする
2./水に浸けて柔らかくなった餅を一度ザルに上げて水を切る。鍋に水と餅を入れて中火~弱火で煮る。餅が細かくなっていると5分程度で煮える。
3./餅がトロトロになったら火からおろし、60℃前後に冷ます。
トロトロに煮えた
4./麹をほぐしてバラバラにし、保温用の容器に入れる。
5./4に3を入れてよく混ぜ、保温する。今回は電気アンカを使って、「強」にして保温。炊飯器で作る場合は保温モードで約10~12時間保温して出来上がり。
麹に餅を入れる。餅の粘りがすごい
よく混ぜて保温する
10時間経過後
驚くほどさらりとしている
濃厚な甘みの甘酒
最初は餅の粘りで飲めるものになるかが不安になりますが、出来上がりは驚くほどさらりとしています。またうるち米ベースより甘くて濃厚なので、お湯でお好みの濃度まで薄めてもOKです。これを使って漬物も作ることもできます。
(文責・編集部)
発酵手帳2022、大好評発売中!
使いやすい 1日1ページ手帳。365日その季節に合った発酵食品のレシピ、小泉先生のコラム、いまさら聞けない発酵の疑問などの『小泉武夫食マガジン』にQRコードでつながる日本初の手帳。付録に発酵食品をいつ作ったらよいか一目でわかる「発酵カレンダー」、発酵食品を作った際の日時、温度、分量などを記録できる「発酵手仕事メモ」、人気の発酵食品「チーズの種類と特徴」、「世界のパンの種類と特徴」、「日本酒の分類」などが充実。発酵食品ファン必携の『発酵手帳2022』が4年目を迎え、さらにパワーアップしました。日々の発酵生活にぜひお役立てください。Amazonで大好評発売中です!