餅は焼くときの香ばしいかおりと焼いた餅の食感があとを引く味わいとなっています。
今回は、イタリア料理の、味つけやアクセントとしても無くてはならない調味料のひとつ、バルサミコ酢を餅に合わせていただきます。バルサミコ酢のコクのある酸味と甘みは、餅と相性がいい組み合わせです。餅の楽しみ方の新境地を開いてくれること間違いなし。さっそく作り方を紹介して参ります。
バルサミコ酢もちの作り方
【材料】(1人分)
・餅:2個
・EXV(エクストラバージン)オリーブオイル:大さじ1
・塩:ひとつまみ
・バルサミコ酢:小さじ1
・ディル(北欧で定番のハーブ):1~2本
・パルミジャーノ・レッジャーノ(イタリアのチーズ):お好み
【作り方】
1./餅を半分に切る。
2./バットにEXVオリーブオイルと塩を入れ、混ぜたのち、1の餅を入れ、よくなじませ、10分ほど置く。
上下と左右、側面含め、まんべんなく
3./2の餅を焼く、バットの中のオリーブオイルは捨てない。
※魚焼きグリルで焼く場合の目安は6~7分だが、グリルの個体差もあるので焼き過ぎないようにし、焦げないようにする。
4./3のバットにバルサミコ酢を入れ、よく混ぜておき、3のこんがり焼いた餅を入れ、バルサミコ酢ソースをよくからませる。
餅が温かいうちにしっかりからめること
5./器に4の餅を盛りつけ、バットに残っているソースもまわしかけ、刻んだディルを散らし、もしあればパルミジャーノ・レッジャーノチーズを添えて出来上がり。
出来上がり
ぶどう果汁を濃縮し作られた果実酢のひとつのバルサミコ酢の特徴は、なんといっても深く複雑な香りです。イタリアでは、甘くて酸っぱい、深い芳香が特徴のバルサミコ酢を10年、15年~と超長期熟成させ、大切な人への贈りものとしても使われることもあるそうです。
もちろん日頃の料理使いには超長期熟成である必要はありません。身近で手に入るもので十分です。また初めて使われる方は、小さいサイズのものから入手いただくといいですね。
温かい餅をバルサミコ酢ソースにからめるときの香りがいただきますの合図。個性的な酸味と甘みの味わいをまとったイタリアンテイストのバルサミコ酢もち、ぜひ楽しんでみてください。
奥田ここ
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(Instagram)
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