【あんしん・あんぜん食材図鑑】まいたけ

カテゴリー:食情報 投稿日:2016.01.17

踊り出すほどに嬉しい!?

鍋ものや、煮込み料理などがおいしい季節です。この時期鍋料理に欠かせないのがきのこ類。なかでも、独特の風味と歯ごたえがあり、異彩を放つのがまいたけ(舞茸)です。和洋中のどのジャンルにも相性がよいのです。

まいたけは世界中で見られるきのこで、日本でも鎌倉時代の『今昔物語』にも登場しています。その名の由来はかさがひらいて、重なっている様子が舞を舞っているように見えるから、このきのこを見つけると嬉しさのあまり踊り出したくなるおいしさだからなど諸説あります。

 

低カロリーで食物繊維が豊富

栄養面で嬉しいのは、豊富に含まれる食物繊維です。水分を含んでかさを増し、大腸への刺激となり、大腸の動きが悪くなっているタイプの便秘に効果的です。腸内環境を整えるほか、血中コレステロールや血糖値の上昇を抑える効果もあるとされています。

カリウムや亜鉛などのミネラル類やビタミンDなどのビタミン類も多く含まれます。β-グルカンという成分が免疫力を上げるとして、注目されています。

超低カロリーなのに食べごたえがあり、ダイエットメニューの強い味方です。主菜の肉料理にプラスしたり、副菜の1品にすれば、カロリーダウンと満腹感を得る効果が!

 

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まいたけの栄養成分

 

まいたけをおいしくいただくには⁉︎

鍋に炒めもの、吸いもの、天ぷら、パスタとさまざまなメニューに使えます。

流通しているまいたけのほとんどが人工栽培のものです。

新鮮なまいたけは、表面がきめ細かく、はりがあります。しなびたものは、食感が悪くなるだけでなく、香りも落ちています。

水で洗うと風味が落ちるだけでなく水溶性の栄養成分も失われてしまうので、品質管理に信頼のおけるものはそのまま調理します。また、独特の食感を生かすため、包丁で切るのではなく手でさくのがおすすめ。

まいたけは生食できないので、食べるときは必ず火を通します。ただし、歯ごたえや風味が失われないよう、加熱しすぎないようにします。

 

[参考 『日本食品標準成分表2015』、『たべもの語源辞典 改訂版』(清水桂一、東京堂出版)、『あたらしい栄養学』(吉田企世子、松田早苗監修、高橋書店)]

 

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編集部
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