豆味噌と醤油で作る調味料「豆味噌たまり」

カテゴリー:味噌 投稿日:2021.07.21

大豆麹と大豆で作る豆味噌には、東海地方の八丁味噌、三河味噌、三州味噌、徳島のねさし味噌などがあります。濃厚な旨味とわずかな渋味、苦味、煮込んでも風味が飛びにくいなどの特徴がある味噌です。名古屋の味噌煮込みうどんなどは、この特徴を生かした郷土料理です。今回は豆味噌を醤油に溶いた「豆味噌たまり」を作ります。醤油よりもコクがあり、醤油だけでは出せない奥行きと深い味わいが加わります。
肉や魚料理の下味に使うと、味噌のとろみでしっかり素材に旨味が付きます。炒め物の隠し味や煮物に少し入れるとコクが増します。

 

「豆味噌たまり」の作り方
作り方は簡単、豆味噌を醤油に溶くだけです。豆味噌と醤油の割合は、お好みで豆味噌1に醤油5~10で作ります。豆味噌が多くなるほどコクが出ますが、味噌味が強くなります。

 

【材料と作り方】
・豆味噌:20g
・醤油:100ml~200ml

材料はこれだけ

 

ボウルなどに醤油を入れ、豆味噌を味噌濾(こ)しで溶いて出来上がり。

豆味噌がきれいに溶けている

 

「豆味噌たまり」レシピ
2つのレシピをご紹介します。豆味噌と醤油を1:5の割合で混ぜています。

 

●豚の「豆味噌たまり」生姜焼き
豚肉にタレが絡みやすいように、とろみのある豆味噌たまりで味を付けます。丸みのある深い味わいでごはんが進みます。

 

【材料】
・薄切り豚肉:200g
・玉ねぎ:1個
・生姜のすりおろし:少々
・豆味噌たまり:大さじ1
・本味醂:大さじ1
・胡椒:少々

 

【作り方】
1./玉ねぎは3mm程度の薄さに切る。
2./豚肉をボウルに入れ、生姜のすりおろし、豆味噌たまり、本味醂、胡椒を入れてよくもみ込んで10分程度置いておく。
3./2と玉ねぎをフライパンで焼いて出来上がり。

ほど良い焼き目が美味しそう!

 

●夏なすの「豆味噌たまり」炒め煮
味噌と相性の良い旬の夏なすを、ごま油、豆味噌たまり、青紫蘇たっぷりで炒め煮にします。鷹の爪を入れてピリッとさせていますが、これはお好みで。熱いままでも、冷やして食べても美味です。

 

【材料】
・なす:5本
・青紫蘇:10枚
・鷹の爪:1本(お好みで)
・ごま油:大さじ1
・豆味噌たまり:大さじ1と1/2
・日本酒:大さじ3
・砂糖:大さじ1

 

【作り方】
1./なすは水洗いしてヘタと尻の部分を切り取ってから一口大の乱切りにする。
2./鷹の爪は輪切り、青紫蘇は千切りにしておく。
3./豆味噌たまり、日本酒、砂糖をよく混ぜておく。
4./フライパンを熱し、ごま油、鷹の爪を入れて辛味を出し、なすを入れて5分程度炒める。
5./なすがしんなりして水気が出てきたら、3を入れてさらに5分程度炒める。
6./千切りの青紫蘇を入れてさっと混ぜて出来上がり。

冷たくしても美味しい

 

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この記事を書いた人

編集部
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