フランスの郷土菓子「チェリーのクラフティ」と「レーズンのクラフティ」

カテゴリー:レシピ 投稿日:2021.06.02

サクランボを使ったお菓子といえば、フランス・リムーザン地方の郷土菓子「クラフティ」。庭で採れたチェリーと、その地域では身近な酪農品を使って、「農家の忙しいママが工夫したお菓子」と言われています。混ぜて焼くだけですが、今や世界中で愛されるようになりました。だって、簡単に作れておいしいんですもの。
果物入りのカスタードプディングのようなお菓子です。

 

チェリーのクラフティの作り方
日本のサクランボより、お味の濃いダークチェリー(アメリカンチェリー)のほうが向いているようです。チェリーの爽やかな酸味と甘いカスタード生地とが絶妙な味わいです。
チェリーは、お好みで増減可能。焼き時間は、お使いのレンジにより、調節してください。温かくても、冷蔵庫で冷やしても、おいしくいただけます。

 

【材料】(20~22センチほどの耐熱容器を使用)
・ダークチェリー(アメリカンチェリー):20個(増減可能)
・卵:2個
・砂糖:50g
・薄力粉:50g
・バター:20g
・牛乳:200ml
・生クリーム:50ml
・バニラエッセンス:数滴

 

【作り方】
1./チェリーは洗って、包丁で半分ほど切れ目を入れて、種を取りだす。チェリー用の種取り器を使ってもよい。

種を取り出す

 

2./バターはレンジ600Wで30秒ほど加熱して溶かす。卵、砂糖、薄力粉を加えて、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
3./2に、牛乳、生クリーム、バニラエッセンスを加えて、混ぜる。

全体をよく混ぜる

 

4./オーブンを180度に余熱しておく(加熱時間は30分に設定)。
5./耐熱容器に、分量外のバターかマーガリンを薄く塗る。器から取り出しやすくするため。
6./容器に1のチェリーを入れ、3の生地を流し入れる。

チェリーが隠れる分量で

 

7./オーブン180度で30分焼く。竹串を刺してみて、生地が付かなければOK。生地が付いてきたら、加熱時間を足す。

常温で冷ます

 

チェリーの季節にはぜひ試したい

 

●レーズンのクラフティの作り方
チェリーが手に入らない季節でも作れる「レーズン(干しブドウ)のクラフティ」には、クリームチーズとヨーグルトを足して爽やかさを出します。材料と加熱温度が少し違うこと、レーズンを牛乳でふやかしておくこと(工程1)、クリームチーズを柔らかくして練ること(工程2)のほかは、チェリーのクラフティと同じ作り方です。

 

【材料】(20~22センチほどの耐熱容器を使用)
・レーズン(干しブドウ):1袋(85gの物を使用。増減可能)
・クリームチーズ:50g
・卵:2個
・砂糖:50g
・薄力粉:50g
・ヨーグルト:50g
・牛乳:100ml
・生クリーム:50ml

 

【作り方】
1./小鍋にレーズンと牛乳を入れ、弱火にかける。沸騰する前に火を止め、レーズンをふやかしておく。
2./クリームチーズをレンジ600W30秒で加熱して柔らかくする。よく練る
3./2に、卵、砂糖、薄力粉、ヨ-グルト、生クリーム、1の牛乳を加えて、よく混ぜる。フードプロセッサーがあれば、全ての材料を攪拌する。
4./オーブンを170度に余熱しておく(加熱時間は、30分に設定)。
5./耐熱容器に、分量外のバターかマーガリンを薄く塗る。器から取り出しやすくするため。
6./容器に1のレーズンを入れ、3の生地を流し入れる。
7./オーブン170度で30分焼く。竹串を刺してみて、生地が付かなければOK。生地が付いてきたら、加熱時間を足す。

年中食べられるレーズンで

 

福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。

 

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この記事を書いた人

編集部
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