食材の風味を残すコンポート
旬の果物やサツマイモを使って、フランス人の大好きな「ワインコンポート」を作りましょう。
コンポートとは、砂糖入りの水やワインで煮た料理のことです。ジャムほど砂糖を使わず、煮る時間も短いので、素材の味や香りが残ります。
ワインを使うと、ちょっと大人の味に。でも、アルコールは飛ばしますから、子供でも食べられます。
果物、野菜、ワインはお好きな物で
ジャムにできる果物・野菜なら、コンポートでおいしくいただけます。
コツは、果物を切ったらすぐにレモン汁をかけまわしておくこと。変色を防ぎ、後からレモン汁を足すより、引き締まった味になります。
ワインは、赤白どちらでも。銘柄もお好きな物でOKです。
【材料】
・好みの果物:150gほどの分量で
(今回はリンゴ1/2個を使用)
・レモン汁:10cc
・ワイン:50cc
(今回は白ワインを使用)
・水:50cc
・砂糖:20g
【作り方】
1./リンゴを皮つきのまま、くし型に切り、芯を取る。傷がある場合は、傷を取り除いてひと口大にしてもいい。
皮つきのまま薄く切る
2./1のリンゴにレモン汁をかけまわしておく。
3./鍋にワイン、水、砂糖を入れ、火にかける。
4./沸騰したら、2のリンゴを入れる。弱火にして、両面を返しながらゆっくり煮ふくめる。
アクを取りながら煮る
5./果肉が黄色っぽくなり、しんなりして、中まで十分に火が通ったら、出来上がり。
ワインが浸みこんで
~~洋ナシのワインコンポート~~
洋ナシ1/2個を、リンゴと同じレシピで作ります。皮は剥いたほうがおいしいでしょう。
甘味の足りない果実もOK
出来上がりは黄色に色づく
~~イチジクのワインコンポート~~
1個(約70g)を、皮つきのまま半分に切って煮ます。厚味があるので、ワインなどの分量は、リンゴ150gの場合と同じにします。
まず皮を下にして煮始めます。汁がきれいなピンク色になります。その後、ひっくり返して、果実側を下にしてゆっくり煮ふくめます。
煮汁はピンク色に
リンゴ、洋ナシ、イチジクを合わせて盛付け
~~サツマイモのワインコンポート~~
レシピは、リンゴと同じです。皮つきのまま、1センチほどの輪切りにします。
塩をひとつまみ入れて煮ると、おかずの一品になります。冷めてもおいしいので、お弁当にもおすすめです。
秋らしいおかずの一品
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。