ウスターソースと言えばソースの定番の一つですが、この種のソースは「買うもの」と決まっているようです。しかし、実は材料さえ揃えば、ウスターソースは簡単に作ることができます。しかも自作すると驚くほど美味しく、ソースを搾った後の野菜もトマトソースにできて、一石二鳥。
在宅時間も増えている中、おうちごはんのおともに、普段はしないソース作りに挑戦してみましょう。
ウスターソースの作り方
市販のものに比べると若干薄い色に仕上がりますが、味は濃厚で旨味抜群です。冷蔵庫に入れておけば、1ヵ月以上は保存可能です。
材料としてスパイス類が多いのですが、一度買っておけば何度でも作れるし、他の料理にも使えるので便利です。準備したスパイスが全部入った途端に、一気にウスターソースの香りになるので不思議です。
【材料】約600ml分
<調味料>
・砂糖:200g
・酢:150ml(あれば果実酢がよい)
・塩:70g
・醤油:小さじ1
・シナモン:少々
・ナツメグ:少々
・タイム:少々
・黒胡椒:少々
・ローリエ:2枚
・鷹の爪:1/2本
<野菜類>
・りんご:1/2~1個
・トマト:中1個
・セロリ:葉っぱごと1本
・玉ねぎ:1/2個
・にんじん:1/4本
・生姜:1/4かけ
・水:200ml
・熱湯:200ml
材料を揃える
【作り方】
1./野菜類のうち、生姜以外をすべて皮ごと、セロリは葉ごとフードプロセッサーにかけて粉砕する。フードプロセッサーがなければみじん切りにする。生姜をすりおろし、粉砕したものに入れる。
すべてを粉砕
2./砂糖のうち、40gだけを鍋に入れ、ごく弱火でかき混ぜながら溶かし、薄く煙が出るくらいまで少し焦がす。これがカラメルで、ウスターソースの色を決める。
砂糖を溶かしてカラメルづくり
3./2を一度火からはずし、熱いうちに熱湯200mlを加えてカラメルをよく溶かす。
カラメルを湯で溶かす
4./3に1と残りの調味料、水を投入して30分ほど弱火で煮る。煮立たせるとスパイスの香りが飛んでしまうので、煮立たせないようにするのがポイント。ここで一気にウスターソースの香りが漂う。
残りの材料を一気に投入して煮る
5./30分ほど煮たら火を止め、鍋に入れたまま1日常温で置いて落ち着かせる。これで旨味と甘味が出て、辛味と酸味がしっとりする。
1日経つととろみがつく
6./5をさらしなどで濾す。最後はさらしをねじって搾り出してOK。熱湯消毒した容器に入れ、冷蔵庫で保存すれば1ヵ月以上はもつ。
さらしなどで濾す
串揚げにつけると絶品!
6で残った野菜類は、トマトの水煮缶(1缶程度)と合わせて煮て、味を見ながら塩や砂糖などで調えれば、香り高いおいしいトマトソースができます。チキンのトマト煮やミートソースの材料として使えます。
トマトの水煮缶と煮る
おいしいトマトソースの出来上がり