ホッと一息の時に飲む「お茶」。緑茶やウーロン茶、麦茶、玄米茶、紅茶など、その時の気分や自分の好みでみなさん選んでいるかと思いますが、冬のお茶選びは「寒さ対策」を意識してみませんか。
というのも、「お茶」には、体を「温めるもの」と「冷やすもの」があるからです。その際のキーワードが「発酵」!
発酵度が高いほど、温め効果あり!
お茶は、発酵の度合いで、「不発酵茶」「半発酵茶」「発酵茶」「後発酵茶」などに分類されます。
●不発酵茶
茶摘み後すぐに蒸したり炒ったりすることで発酵をストップさせたもの。
⇒煎茶、玉露、ほうじ茶、番茶、番茶、抹茶など
●半発酵茶
茶摘み後、一定期間発酵させ、その後発酵をストップさせたもの。
⇒ウーロン茶など
●発酵茶
茶摘み後、完全に発酵させたもの。
⇒紅茶など
●後発酵茶
微生物によって発酵させたもの。
⇒プーアール茶、碁石茶(高知県大豊町)など
上の分類では、後にあげたものほど発酵度が高くなり、そして、発酵度が高いほど、体を温める効果もアップします。ということは、「温め効果」が期待できるのは、「紅茶」や「プーアール茶」、「碁石茶」など。一方、日本人には馴染みの「煎茶」や「ほうじ茶」などは、寒さ対策という点では、紅茶やプーアール茶などに一歩譲りますね。
ちなみに、「麦茶」は「茶葉」ではなく「大麦」を原料とするため、厳密な意味では「お茶」ではありません。麦茶といえば夏の定番飲み物ですが、体を冷やす効果があると言われているので、それは理にかなっているわけです。
「白砂糖」入りは、効果を減らすので厳禁!
というわけで、冬は発酵度の高いお茶で、体をじわじわ温めていきたいところですが、ただし飲み方にはいくつか注意点があります。
1つが、冷やして飲まないこと。お茶そのものに体を温める効果があっても、冷たければ、体を冷やします。エアコン等でポカポカになった部屋にいると、冷たいものが飲みたくなりがちですが、「冬は冷たい飲み物はNG」と心得ましょう。
また、紅茶の場合、「白砂糖を必ず入れる」という人がいますが、こちらもせっかくの紅茶の効果を減らしてしまいます。白砂糖は体を冷やす働きがあるからです。甘くしたいならば、体を温める効果のある黒砂糖やハチミツがおすすめです。