日本の伝統的な冬のおやつに、「干し芋」があります。昔の干し芋は灰色がかって粉を吹いたものでしたが、最近の干し芋は黄色やオレンジで、透明感のあるものが主流になっています。色のきれいな干し芋をご家庭でも簡単に作るコツをご紹介します。乾燥して気温が低くなるこれからの時季に自作できるおやつです。
「色がきれいな干し芋」の作り方
透明感を出して色をきれいに仕上げるには、芋の種類とアク抜きがポイントになります。芋はホクホク系の「紅あずま」や「鳴門金時」などではなく、ねっとり系の「紅はるか」が向いています。甘味が強くねっとりしてとてもおいしい干し芋になります。材料は芋だけですが、芋を選ぶ時には、切り口から蜜が出て黒く筋になっているものを見つけてください。この筋は甘味が強く、熟成されて、とてもおいしくなっている印です。
【作り方】
1./芋の両端を切って、たっぷりの水に半日浸けてアクを抜く。
水に浸けてアクを抜く
2./蒸し器でまるごと30分程度蒸す。竹串を刺して柔らかくすっと通ったら蒸し上がり。
3./2が熱いうちに、包丁やピーラーなどでやや厚めに皮をむく。赤い皮だけでなく、少しだけ身もむいてしまうのがきれいに仕上げるコツ。
4./1cm程度の厚みに切ってザルに並べ、陽当りに干す。
ザルに並べて干す
5./好みの固さになったら干し上がり。黄色の色が残ってきれいに仕上がる。
透明感のあるきれいな仕上がり
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