旬の大根がおいしいうちに、干さずに漬ける黄色い甘たくあん(九州の郷土料理)を作ります。本場ではウコン(ターメリック/九州では「うきん」と呼ぶ)で色付けをしますが、今回は、今ちょうど実っているクチナシの実を使って鮮やかな黄色を出します。クチナシの実は香り、味やクセがまったくなく、自然の色素できれいに染まります。大根は干さずにすぐ漬けられて、時間も道具もいらず、手間も少なく簡単でおいしいたくあんが出来上がります。
クチナシの実は摘んでから、日に干して乾燥させておけば長期保存が可能で、いつでも使えます。
黄色い甘たくあんの作り方
クチナシの実がなければ、本場と同じ、ウコン(ターメリック)で色付けしてください。漬け上がりも黄色の染まり具合でわかる、見た目も楽しいたくあん漬けです。
【材料】(作りやすい量)
・大根:中2本
・砂糖:大根の重さの10%
・塩:大根の重さの3%
・酢:大根の重さの4%
・クチナシの実:4~5個
材料を用意
今が採り時、クチナシの実
【作り方】
1./大根はピーラーなどで皮をむき、横半分にしてから縦に二つ割にする。
2./砂糖、塩、酢をよく混ぜて溶かしておく。
3./丈夫なポリ袋に1を入れ、2を注いでから、クチナシの実の先端を切り、手で少しつぶして入れる。
4./3の袋の口を閉じ、バケツなどに入れてから皿などを置いて、2ℓのペットボトルで重石をして室温で5日程度置く。最初は水分は少ないが、すぐに大根から水が出てくる。漬けている途中で切ってみて、芯が白ければまだ漬かっていないということ。全部黄色くなったところで出来上がり。
漬けて3日目。まだ芯が白くて漬かっていない
3日目は全体もまだ白っぽい
5日目。水が出て全体が黄色に
漬け上がり。鮮やかな黄色に
薄切りにしても鮮やか!
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