居酒屋の人気メニューといえば「揚げだし豆腐」。その豆腐を旬の里芋に替えて「揚げだし里芋」を作ってみませんか。
里芋は、なんと豆腐より低カロリー。独特のぬめりにはガラクタンという成分が含まれていて、血中コレステロール値を下げ、血圧を安定させるほか、潰瘍(かいよう)を防ぎ、肝臓の機能を高める働きが期待できます。
また、里芋は稲作より早く、2千年前から栽培されていたといいます。秋の夜長、歴史に思いをはせながら、「揚げだし里芋」で一献いかがですか。
揚げだし里芋の作り方
まずお出汁を用意します。市販のお出汁で作る場合は、温めてから使うと味しみが良くなります。
里芋は、揚げる前に電子レンジで加熱しますが、「竹串が通る」のを目安に加熱時間を調節してください。
【材料】
・里芋:(皮をむいた状態で)250g
・片栗粉:適量(目安として15gほど)
・塩:少々
・油:適量
・大根おろし:適量
<だし>
・昆布:2g
・煮干し(頭とワタを取っておく):4g
・カツオブシ:4g
・水:400ml
・うす口しょうゆ:大さじ4
・みりん:大さじ4
【作り方】
市販のお出汁を使う場合は、工程4から始めてください。
1./鍋に水と昆布と煮干しを入れ、弱火にかける。沸騰直前に昆布を取り出し、煮干しをひと煮立ちさせた後、カツオブシを投入し、2分ほど煮る。
2./網じゃくしで、1を漉す。
3./鍋に戻して、みりんとうす口しょうゆを入れ、弱火にかける。沸騰してから、1分ほど煮切る。
うす口しょうゆのお出汁
4./里芋の皮をむく。上下を薄く切り、上から下へ面取りするとよい。
上下を薄く切って面取り
5./耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで「竹串がスッと入る」程度まで加熱する。目安として600Wで、小さい里芋なら3分ほど、大きいものなら4分ほど。まだ固い場合は加熱時間を足す。
6./片栗粉と塩をまぶす。
7./フライパンに油を入れて180℃にし、6の里芋を揚げ焼きにする。
全面に火を通す
8./器に盛り、お出汁をかける。お好みで、おろしショウガと刻みネギを載せる。
里芋とお出汁のおいしさ
9./大根おろしを入れて盛付ける。味が薄くなったと感じた場合は、しょうゆを足し入れる。
美味ヘルシーな揚げだし
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福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。