里芋には食物繊維、カリウムといった成分が多く含まれています。ぬめり成分はガラクタンとタンパク質が結合したもので、粘膜の保護や免疫力の向上に期待ができます。しかし、里芋料理といえば、煮物というイメージのお母さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、お子さんと食べたい里芋の簡単メニューを紹介します。
■適齢期:完了期(12〜18ヵ月)
■塩分:0.37g(2個分)
【材料】(4個分)
※おかずや主食の代わりとして食べられます(おかずの場合は1個、主食の代わりの場合は2個が目安です)
・里芋:4個
・三温糖:3g
・水:40㏄
・味噌(料亭の味 白みそ):4g
・片栗粉:2g(水小さじ1と1/2で溶いておく)
・ラップ:適宜
白味噌は糖度が高く子供にも人気
【作り方】
(1)里芋はよく洗い、皮ごと電子レンジ(600w)で4~5分加熱する。
簡単に串が入る固さになればOK
(2)1の里芋の粗熱が取れたら、手で皮をむく。加熱すると皮だけツルリとむけるので簡単。熱かったら、キッチンペーパーで包むとむきやすい。皮をむいたらラップで包み、両手で挟んで円盤型になるようにつぶし、皿に盛る。
約2cm程度の厚さにつぶす
(3)三温糖と味噌を合わせて、水でのばしたものを火にかける。
続いて田楽味噌作りへ
(4)3が沸騰したら一度火を止めて、水溶き片栗粉を回し
食べやすいようにとろみをつける
(5)2に4をかけて、出来上がり。
完成です
【ワンポイントアドバイス】
■田楽のたれに白すりごまを少々加えたり、秋~冬にかけてはゆずのしぼり汁を加えると、香りがアクセントになって美味しいです。
■今回のように里芋の量が少なければ電子レンジが便利ですが、量が多い場合は蒸すと早く美味しくできます。
■里芋は皮をむかずに洗った後、包丁で真ん中を一周するように切り込みを入れておくと加熱後むきやすいです。里芋が大きい場合は、洗ってから半分に切って加熱します。
レシピ=小野友紀/武蔵野短期大学准教授。管理栄養士。乳幼児期の食をめぐる課題・食事援助のあり方などの研究を進めている。主な著書に『保育園の食事−離乳食から幼児食まで−』(芽ばえ社)など。