春にご紹介した「白和え」では白味噌を使いましたが、夏には酢を用います。酢に含まれる酢酸が腸内環境を整え、クエン酸が疲労回復スピードを速めてくれるので、夏バテ防止の効果が期待できます。
ここでは木綿豆腐を使いましょう。絹豆腐よりも水分をしぼっているので、たんぱく質やカルシウム、植物繊維などが豊富です。
猛暑に負けないためには、まず食べること。冷たくて美味しく栄養の摂れるものを、ぜひ召し上がれ。
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夏野菜の白和えの作り方
「ネバネバ野菜の白和え」と「キュウリとミョウガの白和え」の2種類をご紹介します。白和えの衣は同じです。
ツルムラサキ、モロヘイヤ、オクラなどのネバネバ野菜にはカルシウムとビタミン類が豊富。お好みで醤油を足してください。
チリメンジャコを加えると、カルシウム摂取と塩分の補給、風味付けになります。
【材料】
・ツルムラサキ(モロヘイヤ、オクラでもよい):100g
・白ゴマ:大さじ1
・木綿豆腐:1/2丁(175g)
・酢:小さじ1
・醤油(あれば、うすくち醤油):小さじ1
・顆粒だし:小さじ1
・みりん:小さじ1
・チリメンジャコ:15g
【作り方】
1./木綿豆腐をキッチンペーパーで包み、200Wのレンジに3分かけて水気を切る。水分がまだ多いようなら、キッチンペーパーを換えてさらに1分加熱する。
豆腐の水分量を見て調節を
2./すり鉢で、ゴマをする。
3./2に1の豆腐、酢、醤油、顆粒だし、みりんを入れて、よく混ぜる。
白和えの衣を作る
4./ツルムラサキを熱湯でゆがく。さっと水につけて熱を取り、よくしぼって、長さ5㎜ほどに切る。
5./4のツルムラサキとチリメンジャコを3のすり鉢に入れて、混ぜ合わせる。すり鉢の溝にたまった調味料もしっかり混ぜる。
ネバネバと白和えの調和がおいしい
●キュウリとミョウガの白和え
火を使わない時短の一品。
キュウリ50gを薄い輪切りに、ミョウガ50gを細い千切りにし、塩もみした後、水で塩を軽く洗い流し、しっかりしぼります。上記の白和え衣と混ぜ、チリメンジャコを加えて、できあがり。
夏らしいさわやかな香気がお口の中に広がります。
生野菜と白和えは相性がよい
夏の付き出しとしても最適
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。は文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。