この夏は酷暑予報が出ています。暑くなると、つい水分をがぶ飲みしすぎておなかの調子が悪くなる…という方も少なくありません。今回は生きた乳酸菌を使って発酵させた、乳酸菌ドリンクを作ります。砂糖の量を調整できるので糖分控えめのさっぱりした仕上がりになり、ほのかなりんごの香りと酸味でとても飲みやすくなります。生きた乳酸菌を含んだドリンクを毎日摂取すると腸内環境が良くなり、便秘のリスクも下がるといわれています。
「乳酸菌ドリンク」の作り方
ベースにはスキムミルク、種菌として市販の乳酸菌飲料を使います。生きた乳酸菌を使って発酵させるため、乳酸菌飲料は乳酸菌が生きている商品(「生きた~」「生菌」などの表記があるもの)を選んでください。砂糖の量はお好みで調整してください。2~3日は冷蔵庫で保存でき、多めに作ってもOKです。乳酸菌が元気だと多少トロミがつく場合がありますが、問題ありません。また市販の乳酸菌飲料は肌色をしているものが多いですが、果糖とスキムミルクのアミノ酸が反応してできる自然の色(メイラード反応による)です。今回は乳成分との分離を防ぐため果糖が含まれるりんごジュースを少なくしているので肌色にはなりませんが、白色のままでも味に変わりはありません。
【材料】
・スキムミルク:30g
・乳酸菌飲料:50~60ml程度
・砂糖:10g程度
・りんごジュース(果汁100%):50ml(りんごをすりおろした果汁でも可)
・水:200ml
【作り方】
1./鍋にスキムミルクと砂糖を入れて混ぜておく。
スキムミルクと砂糖を混ぜる
2./リンゴジュースと水を合わせたものを1に入れて泡だて器でよく混ぜる。
3./2を火にかけ、混ぜながら沸騰させる。殺菌のため、沸騰後10分程度弱火にして煮る。
火にかけて沸騰させる
4./3を火から下ろし、水を張ったボウルに鍋ごと入れてかき混ぜながら40℃ぐらいまで冷やす。
5./4を保存容器(熱湯で消毒しておく)に移し、乳酸菌飲料を注いで混ぜ、室内に放置し、半日程度発酵させて出来上がり。冷蔵庫で保存する。
種菌の乳酸菌飲料を混ぜる
冷たくして飲むと糖分控えめでヨーグルトより酸味がまろやか、乳脂肪分も低いのでさっぱりといただけます。
※発酵食品は雑菌が繁殖する可能性があるため、発酵している間や出来上がり時に匂いや色を必ず確かめてください。少しでも異変を感じたら、絶対に口にしないでください。