タケノコ(竹の子)を漢字で書くと筍。一旬(10日間)で竹に成長することから、この字になったそうです。柔らかいタケノコを食べられるのは、その10日ほどだけ。
しかし、少し成長して固くなったタケノコも、つくだ煮にすればおいしく長く楽しむことができます。京都では、ぶぶ漬け(お茶漬け)のお供として、欠かせません。
タケノコは低カロリーで、食物繊維やアミノ酸を含んでいます。春先の体の調子を整えてくれることが期待できます。
タケノコのつくだ煮の作り方
最初のコツは、タケノコの切り方です。シャキシャキした食感を損なわないように、あまり小さく切らないようにしましょう。しょうゆは、うす口を使うと、見た目にも白いタケノコがきれいです。汁気を残さずに煮て、火を止めてから、余熱でカツオ節をからめます。カツオ節の風味が立ち、タケノコのおいしさと合わさって、ご飯がすすむ一品になります。
【材料】
・タケノコ(ゆでた物か水煮を使用):200g
・酒:50ml
・砂糖:小サジ1
・うす口しょうゆ:大サジ3
・みりん:大サジ3
・カツオ節:5g
【作り方】
1./タケノコを5㎜ほどの薄さに切る。それを1×2㎝程度に切る。
歯ごたえが残るように切る
2./鍋に、タケノコと酒を入れて、火にかける。沸騰したら軽く煮立たせてから、砂糖、醤油、みりんを入れる。かき混ぜて味つけしながら、水分をとばす。
強めの中火で水分をとばす
3./水分が無くなったら、火を止め、すぐにカツオ節を入れる、よく混ぜて、味をからませる。
味も歯ごたえもうれしい
ぶぶ漬けのお供に
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。