「福は内、鬼は外」。京都での、ある年の節分のこと。
1年間の健康を祈って、年齢より1つ多い数の福豆を食べ始めた90歳の祖母が「炒り大豆、91個も食べられへん。十分長生きさせてもろたし、もうええわ」と、ギブアップ。
そこで、大豆みそを作ったところ、「美味しい」とお箸が止まりません。
「おばあちゃん、もう100個以上食べたはるえ」と言うと「来年もまた、これ食べさせてや」
お箸が止まらない美味しさの大豆みそ、お試しあれ。
ますます福が入るようにと、桝を使う
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大豆みその作り方
大豆の栄養価の高さは、関連記事に書いてある通り申し分のない食材です。
大豆の香ばしさと食感を良くするために、炒ってから使います。冷めると固くなるので、味付けの際には水分がなくなったらすぐに火を止めてください。
このレシピで大豆をピーナッツに替えると、ピーナッツみそが作れます。
【材料】
・大豆:50g
・サラダ油:小さじ1
・みそ:大さじ1
・みりん:大さじ1
・ハチミツ:大さじ1
・砂糖:小さじ1
・白ゴマ:適量
【作り方】
1./フライパンにサラダ油を入れ、大豆を弱火で炒る。
焦がさないように注意
2./小鍋に、みそ、みりん、ハチミツ、砂糖を入れて混ぜ、タレを作る。
3./1の大豆がカリカリになったら、2の小鍋に入れ、弱火にかける。
弱火でかき混ぜる
4./大豆にタレをからめる。水分がなくなったら、火を止める。長く火にかけていると、冷めた時に固くなる。
長く火にかけすぎない
5./白ゴマを適量、入れて混ぜる。
健康を祈り、召し上がれ
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。