東京・銀座の和菓子店HIGASHIYA GINZAでは、「お菓子のおせち」の予約を開始しました。
桐の升箱に、来年の干支の「猿」にちなんでくくり猿を模した州浜をはじめ、おめでたい「鯛」の生落雁や豊かさを願う「金冠(金柑)」の甘露煮、将来の見通しがよい「蓮根」の蜜煮菓子のほか、白羊羹、牛蒡蜜煮、黒豆煮、栗金団、胡桃の田作りなどが詰められ、12段!
果実や木の実をあんこ玉で包んだヒガシヤの看板商品「ひと口果子」の特別仕様が楽しめるのも嬉しいところ。くくり猿にはビーツ由来の赤色を使うなど、天然素材のよさをいかしています。
さまざまなお菓子が桐の升箱に!
お菓子が神様への供物!?
おせちは単なるご馳走ではなく、料理の一つひとつに五穀豊穣や子孫繁栄などの願いが込められています。
おせちとは「御節供」であり、もともと季節の変わり目にある節会に供される神饌の一種でした。やがて「おせち」といえば、一番大切な節句である正月のものを指すようになり、家庭で新年に迎えた年神様にお供えし家内安全を願う意味合いが強まっていったのです。
「菓子」は「果子」と書き、古くは果物や木の実を意味していました。現在の菓子の原型は、奈良時代に中国から伝わり、唐菓子(からくだもの)と呼ばれました。果子も唐菓子も、古くから神様への供される神饌として使われ、いかに貴重とされていたかがうかがえます。
やがて茶の湯や行事などの影響を受けながら和菓子が発展し、江戸時代には庶民にまで楽しまれるようになりました。菓子が日常のものとなってからも、大切な人への手土産などに選ばれるのは、私たちの心のどこかに「菓子は貴重なもの」という思いが残っているからではないでしょうか。
「おせちはウチの味でなくちゃ」という、手作り派の実家への手土産にもピッタリ。新年は「お菓子のおせち」で家内安全を願いましょう!!
【お菓子のおせち】
21,600円(税込)
サイズ:約110×110×35mm×12升
日保ち:2016年1月3日まで(要冷蔵)
予約期間:11月25日(水)〜12月13日(日)
販売:HIGASHIYA GINZA・HIGASHIYA man/HIGASHIYA オンラインショップ
※取材協力:HIGASHIYA GINZA