旨味4倍増?!「きのこの糠漬け」の作り方

カテゴリー:漬物 投稿日:2019.11.25

しめじやエノキなど、きのこ類は冷凍すると、旨味成分である『グアニル酸』が出てきて美味しくなります。きのこ類は冷凍などで細胞が壊れると、旨味成分を作り出す酵素がすぐに働きだして、グアニル酸や、グルタミン酸、アスパラギン酸などのアミノ酸が生キノコの約3倍に増えて旨味も栄養価も高まるためです。

今回は、きのこを生のまま糠漬けにすることで細胞を壊し、旨味を増やす上に、糠漬けの旨味も加えて旨味4倍増?!になるきのこの糠漬けを作ります。糠漬けの適度な塩気と旨味が効いて、ソテーにすると生で作ったものとの味の違いがよく分かります。

 

きのこの糠漬けの作り方

しめじは1株を4つ程度の大きめにほぐし、エノキは石突きを取らずに1株そのまま漬けます。石突きを取るとバラバラになってしまい、漬けた後が大変になるので、調理するときに石突きを切り落とします。今回はしめじとエノキですが、しいたけや舞茸、マッシュルームなどでもできます。また糠に漬ける時間は糠床の塩分にもよりますので、調整してください。

 

【材料】
・しめじ:1株
・エノキ:1株(100g)

・玉ねぎが入っているようなネット

 

【作り方】
1./きのこは洗わずに、しめじは1株を4つ割り程度にほぐし、エノキは石突きは切りとらず、おがくずを取る程度にしておく。

なるべくほぐさないようにする

 

2./ネットに1を入れ、口を結んで糠床に入れる。6時間程度漬けて出来上がり。ネットはきのこが飛び出さないものならなんでもOK。

きのこをネットに入れる

 

漬かってしんなりしている

 

漬け上がったきのこはオリーブオイルやバター、にんにくのみじん切りでソテーにするのがおすすめです。ネットごと水洗いし、糠をよく落として水を切ってからソテーします。糠漬けで適度に水分が抜けたきのこの歯触りはシャキシャキで、旨味も生からソテーしたものとは全然違います。

旨味と歯触りが全然違う

 

  •                    

\  この記事をSNSでシェアしよう!  /

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう!
小泉武夫 食マガジンの最新情報を毎日お届け

この記事を書いた人

編集部
「丸ごと小泉武夫 食 マガジン」は「食」に特化した情報サイトです。 発酵食を中心とした情報を発信していきます。

あわせて読みたい