数年前に放送された朝ドラの影響で、近年ぬか漬け女子が増えているそうです。ぬか漬け特有のあの酸味のきいた旨味は、植物性乳酸菌がたっぷりと含まれていることが関係しています。植物性乳酸菌は動物性のものよりも生きて腸に届きやすいので、整腸作用や免疫力を高める作用など、非常に高い健康効果が望める食品です。
そんな美味しくて健康効果が高いぬか漬けですが、実際に家庭で作ると困ることがいくつかあります。まず、漬け込む野菜がワンパターンになってしまって飽きがきやすい点。そして、きゅうりなどの水分が多い野菜を漬けると水が出てしまい、ぬかを追加するなどの調整が必要になる点です。これらは慣れてしまえば気にならなくなるのですが、やはり面倒なときはあります。
そんなときは思い切って、鶏肉のぬか漬け焼きを作ってみてはいかがでしょうか。一度生肉を漬けると生野菜を漬け込めなくなるので、「これを漬けたらぬか床は一度処分して、少し休憩する!」と割り切っているときがチャンスです。日頃のぬか床を使って、野菜とは一味違った美味しさを味わってみませんか。
鶏肉のぬか漬け焼きの作り方
【材料】(2人分)
・ぬか床:適量
・鶏もも肉:1枚
・サラダ油:大さじ1
【作り方】
1./鶏もも肉をぬか床に数時間~1日程度漬け込みます。1日程度漬け込む時間がある場合は、1枚丸ごと漬け込んでしまうと楽です。今回は数時間しか漬け込みに時間がとれなかったので、味が染みやすいようにひと口大に切ってから漬け込みました。
鶏肉が完全に埋まるまで入れ込む
2./ぬか床から鶏肉を取りだしたら軽くぬかを洗い流し、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。熱したフライパンにサラダ油をなじませ、皮の面を下にして焼きます。
火加減は中火で
3./皮の部分がカリッと焼けて、肉の周りに火が通って白っぽくなってきたら、裏返します。裏返したら火を少し弱め、蓋をして中まで火を通します。4~5分程度焼けば完成です。
ぬかの良い香りが漂います
ぬか床をまだ使う場合は、少量を取り分けて肉に塗り、密閉容器で漬け込んでもOKです。いつもと違うぬか漬けの美味しさをご堪能ください。
鶏肉にぬかの風味がよく合う