毎日メニューに頭を悩ませる赤ちゃんの離乳食。生後10ヵ月にもなると1日3回食になり、毎回栄養バランスに注意した離乳食をつくるのは大変です。そんな生後10ヵ月からの赤ちゃんにおススメなのが、1杯で炭水化物、たんぱく質、野菜を摂れる「具沢山うどん」です。
「味噌で食育Vol.3」では豚ひき肉のうどんを紹介しましたので、今回は鮭を使ったレシピをご紹介します。鮭は消化吸収の良いたんぱく質や、骨を作るカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富に含まれており、白身魚の一種として生後10ヵ月の赤ちゃんでも食べることができる優秀食材です。
ほどよい甘さを持つ白みそで、まろやかな味に仕上げます。
■適齢期:幼児期(3~4歳)
■塩分:0.2g(1食分)
【材料】(子ども2食分)
・乾麺:40g
・生鮭:20g
・長ねぎ:10g
・キャベツ:20g
・にんじん:10g
・煮干し粉:0.6g
・水:1カップ
・みそ(料亭の味 白みそ):6g
鮭はお刺身を使ってもOK!
【作り方】
(1)乾麺は2cmくらいに手で折ってから、やわらかく茹でる(パッケージの時間+1分ほどが目安)。
乾麺は茹でる前に折ると楽ちん
(2)生鮭は茹ででほぐしておく。
骨があったら全て取り除く
(3)長ねぎは小口切り、キャベツは1cm角、にんじんは長さ2cmの千切りにする。
赤ちゃんが食べやすいように
(4)鍋に水を入れ、さらに2・3を加えてからにんじんが柔らかくなるまで煮る。
歯茎でつぶせる柔らかさに
(5)煮立ったら煮干し粉を入れ、さらに煮る。
煮干し粉が美味しさの決め手!
(6)みそを少量の煮汁で溶いてから入れて、味をつける。
白みそで優しい旨味をプラス
(7)1を入れて、ひと煮立ちさせたら出来上がり。
麺を入れてひと煮立ち
出来上がり!
【ワンポイントアドバイス】
■10〜11ヵ月頃になると、大人と同じような調理形態のものが食べられるようになってきますが、味付けは薄味が基本です。
■旨味の多い鮭を使用することで、薄味でもお子さんの食が進みます。
■鮭やキャベツ、長ネギの色合いも、白みそを使うことで彩りが鮮やかになり、お子さんの食欲をそそります。
レシピ=小野友紀/武蔵野短期大学准教授。管理栄養士。乳幼児期の食をめぐる課題・食事援助のあり方などの研究を進めている。主な著書に『保育園の食事-離乳食から幼児食まで-』(芽ばえ社)など。