離乳食後期になると、1日3回食に増えます。毎食、栄養バランスよく離乳食を作るのは案外大変です。豚味噌うどんは、1杯で「肉・野菜・炭水化物」がバランスよく摂取できるうえに、味噌が腸内環境を整えてくれます。忙しいママのお助けメニューとして、ぜひ活用してください!
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■適齢期:離乳後期(9〜11ヵ月)
■塩分:0.6g(1食分)
【材料】(子ども2食分)
・乾麺:40g
・豚ひき肉:20g
・もやし:20g
・長ねぎ:10g
・にんじん:10g
・煮干し粉:0.6g
・味噌(料亭の味 無添加 減塩):6g
・水:適宜
・油:小さじ1
煮干し粉が味の決め手!
【作り方】
(1)乾麺は2cmくらいに手で折ってから、やわらかく茹でる(目安は乾麺のパッケージに表記されている茹で時間+1分ほど)。
乾麺は茹でる前に折っておく
(2)長ねぎは小口切り、もやしは1cmくらいに切る。にんじんは2cmくらいの長さの千切りにする。
赤ちゃんが食べやすい大きさに
(3)豚ひき肉を油で炒め、野菜を加えてさらに炒める。
炒めて肉と野菜の旨味を引き出す
(4)水を入れ人参が柔らかくなるまで煮る。
一番硬い食材が茹で加減の目安
(5)煮立ったら煮干し粉を入れ、さらに煮る。
粉末の煮干し粉は離乳食に便利
(6)5に1を入れてひと煮立ちさせ、味噌を入れて味をつけたら出来上がり。
味噌を入れて味を調える
出来上がり
※一度に食べきれない場合は、冷蔵庫で翌日まで、冷凍で1週間以内には食べきりましょう。必ず口をつける前のものを保存し、食べ残しは捨てるようにしましょう。
【ワンポイントアドバイス】
■赤ちゃんはまだ麺類をすすって食べることができないので、麺類は2cm程度に切ります。茹でてから切ると、並べ直すのに手間がかかるので、乾麺ならあらかじめ手で均一な長さに折り、生麺なら茹でる前に包丁で2cmに切ってから茹でるようにしましょう。
■9〜11ヵ月ぐらいになると奥歯の歯ぐき部分で食べ物をつぶして食べるようになり、豚肉もメニューに取り入れられます。なるべく脂肪分が少なく、赤みが多いひき肉を選ぶと良いでしょう。
■離乳食は塩分を控えめに作りますが、煮干し粉は塩の代わりに少し入れるだけで、味に深みが出るのでおススメです。飲み込みにくいようでしたら、ほんの少しとろみをつけてあげましょう。
レシピ=小野友紀/武蔵野短期大学准教授。管理栄養士。乳幼児期の食をめぐる課題・食事援助のあり方などの研究を進めている。主な著書に『保育園の食事-離乳食から幼児食まで-』(芽ばえ社)など。