まだまだ気温の高い日があり、干物を作ろうと思っても外干しはできません。そこで冷蔵庫で乾燥させる冷蔵庫干物にしてみます。今回は、サンマより一足早く秋の訪れを告げるカマスを使います。カマスは秋になると上品な脂がのって、とても美味しくなるため、「秋ナスは嫁に食わすな」と同じように、「秋カマスは嫁に食わすな」という諺もあるほどです。自分で作る干物は、鮮度も良く、塩加減もお好みで作ることができます。
冷蔵庫干物の作り方
干物を干す道具として、餅網(100円ショップで売られている)が最適です。竹ザルだと通気性があまりよくありません。干物に向く魚としては他に、アジ、サンマ、カタクチイワシなどがあります。鮮度の良い魚の干物は、身がふっくらして皮も香ばしくとても美味です。
【材料】
・カマス:4~5本
・水:200ml
・粗塩:6g
鮮度の良い宇和島産のカマス
【作り方】
1./ボウルに水と塩(分量外)を入れ、カマスを入れてからボウルを持って振り洗いし(カマスを直接手で触らない)、ザルに上げて水を切っておく。
2./まな板にカマスを置き、首の付け根から胸びれのすぐ後ろに切り込みを入れる。
頭を落とさないように
3./首の付け根の2の切り込みの部分から尻尾まで、背骨に沿って切込みを入れて開く。この時、包丁を深く入れすぎると身が切り離されてしまうので、つながっている腹の部分を残して切ることがコツ。
きれいに開いたところ
4./内臓を手で引っぱって取る。鮮度が良ければきれいに取れる。
内臓を取り出す
5./水と塩(分量外)を入れたボウルに4を入れ、振り洗いしてザルに上げる。
6./ボウルに分量の水と塩を入れて溶かし、5を入れて15分ほど浸けておく。
塩水に浸けて味を付ける
7./餅網に6を重ならないように広げ、下に受け皿を置いて冷蔵庫で干す。途中で一度ひっくり返し、1~2日程度干せば出来上がり。
重ならないように広げる
脂ののった秋カマス