9月13日(旧歴8月15日)は「中秋の名月」。1年で最も月が美しい時とされています。風雅の心得で、手作りの月見団子をお供えしませんか。一般的には上新粉で作りますが、蒸したり搗(つ)いたり、ちょっと面倒。団子粉を使うと、簡単です。団子粉の欠点はすぐに固くなることですが、水の替わりに甘酒を用いれば、時間が経ってもモチモチのまま。おまけに、ほんのり甘く美味しくなります。
甘酒使用の月見団子の作り方
団子粉と甘酒を、混ぜて、ちぎって、丸めて、ゆでるだけ。小さいお子さんと一緒に作れます。
「十五夜」にちなんで、15個にします。一つのかたまりを15個に分けるのは難しいので、4等分した物をさらに4等分して16個。余った1つはお味見? お子さんへのごほうび?
召し上がる時に、きな粉や餡を加えるのもOK。汁の実にしてもおいしく食べられます。
【材料】
・団子粉:200g
・甘酒:160ml
・水(団子をゆでるため):適宜
【作り方】
1./団子粉と甘酒を混ぜて、一つにまとめる。
耳たぶくらいの柔らかさにする
2./4等分し、さらに4等分する。一つずつを丸める。
満月にちなんで丸くする
3./鍋に水を入れて火にかける。沸騰したら、2の団子を入れる。
4./団子が浮かんできたら、さらに2~3分、ゆでる。
5./冷水にとって、冷ます。
6./15個の団子を飾る。半紙を用いる場合は、下にクッキングペーパーを敷いておくと、団子に半紙がくっつかない。団子の飾り方は、1段目に3×3で9個。2段目に2×2で4個。3段目に2個を縦に置く。3段目の2個を横に置くのは仏事の際の飾り方なので、注意。
1番上は縦2個に
お月見のしつらえ
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50ヵ国で取材。