京都の甘酢は、昆布出汁を効かせて作ります。味がまろやかになり、酢がツンとしないので素材の味を活かせます。ミョウガを使って、美味しい「ミョウガの甘酢漬け」を作りましょう。いつもは料理の名脇役のようなミョウガですが、酢に漬けると鮮やかなピンクに変身し、一品料理の主役を担ってくれますよ。
ミョウガの甘酢漬けの作り方
昆布を水にひたして火にかけ、出汁を取ります。そこに甘酢の材料を足して、甘酢の漬け汁を作ります。この漬け汁は、ミョウガのほか、お好みの野菜、海藻類、肉、魚にも利用できます。味の付いた昆布も、細く切って食べましょう。
ミョウガの場合は数時間でピンク色になり、冷蔵庫で保存すれば1週間ほど色落ちしません。その後は多少退色しますが、味の染みた古漬けとして、美味しくいただけます。
【材料】
・昆布:1枚(2gほど)
・水:150ml
・砂糖:5g
・塩:2g
・酢:150ml
・ミョウガ:10個
【作り方】
1./鍋に昆布を入れて水に漬ける。30分ほど放置した後、弱火にかける。
2./沸騰前に、砂糖と塩を入れて、溶かす。溶ければ酢を入れる。沸騰したらすぐに火を止め、放置して冷ます。甘酢漬けの漬け汁のできあがり。
冷ましている間に味が旨くなる
3./ミョウガを洗い、タテ半分に切る。
泥や汚れは落とす
4./鍋に水(分量外)を沸かし、沸騰したら3のミョウガをさっとゆでる。歯ごたえを残したいので、すぐにザルにあけて、水をきる。
5./4のミョウガを、2の漬け汁に漬けこむ。
昆布も一緒に
3時間程で鮮やかなピンク色に
キュウリとワカメで和える
カレーの付け合わせにもgood!
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。