小泉センセイが執筆中の日本経済新聞夕刊『食あれば楽あり』(毎週月曜日)は、26年に及ぶギネス級の長期人気連載コラムです。今回は7月1日に掲載された「肉のかす漬け」を作ってみました。センセイのかす漬けへの熱い思いをできるだけ忠実に再現してみたいと思います。
酒造家に生まれたセンセイのご実家では、かす漬け料理が多かったそうです。特にお好みだったのが、豚肉。脂肪身が焼けて焦げた辺りの香味がたまらなく美味だったと回想しています。白いお皿にのった千切りキャベツとこんがり焼けた豚肉をじっと観察していると、よだれがタラタラ出てきたといいます。焼けた肉の旨みと酒かすの発酵香を味わってください。
【材料】2人分
・トンカツ用ロース:2枚
・酒かす:100g
・酒:大さじ1
・出し汁:大さじ½
材料をそろえる
【作り方】
1./豚肉の両面に軽く塩(分量外)をふって、10分ほど置いておく。
2./ボウルに酒かすを入れ、酒と出し汁を加えてのばす。
酒粕を酒とだし汁でのばす
3./1の水気を拭き取り、2をまんべんなく両面にぬって漬け込み、冷蔵庫で一晩寝かす。
塗り終わったら、ラップなどでくるんで一晩寝かす
4./焼く時に、豚肉についているかすをこそぎとる。
5./熱した焼き網やグリルにのせて両面を焼き、中まで火が通ったら出来上がり。
出来上がり