酒屋さんの前を通ると袋詰めされた酒粕が山積みされていました。何だか心がそそられる光景でした。商品札には○○酒造△△酒の酒粕と書いてあり、もちろんその場で購入。季節に合わせて出荷されるものを使いたいと考えているので何だか得した気分に。そんな酒粕の力でモチモチしっとりのパンを焼き上げました。
【材料】5個分
・強力粉:200g
・ドライイースト:小さじ1
・砂糖:大さじ3(上白糖でも可)
・塩:小さじ1/2
・酒粕:35g
酒粕のいい香り
・水:120ml(40°以下のぬるま湯)
【作り方】
1./材料をそれぞれ計量する。
2./カップにドライイーストを入れて、分量の水から大さじ2を入れて20~30分放置して酵母をおこす。かき混ぜたりせずにそのままで様子を見て、プクプクしたりフワッとしてきたら使い頃です。酒粕がタップリ入るので時間をかけて酵母をおこしてから捏(こ)ねるのがポイントです。
※メーカーによって多少の時間差や見た目の違いがあります
酵母がいきいき
3./残りの水の中に酒粕を入れよく溶かしておく。
4./少し大きめのボウルに強力粉・塩・砂糖を入れて、2、3を残らず入れてカードできり混ぜる。水分が落ち着いてきたら手でひとまとまりになるように捏ねる。
5./ボウルから取り出し台の上で伸ばしながら粉が見えなくなるまで捏ねる。酒粕が入っているので少し手に張り付いてきますがカードなどでとりながら捏ねる。
6./捏ね上がった生地を丸めてボウルに戻し、小さいカップにぬるま湯を入れて生地の横に置く。キッチンペーパーかふきんを十分濡らしてボウルに蓋をして40分1次発酵する(発酵機能があるオーブンでしたら機能をお使いください)
さらにラップをかけてもOK
7./生地が2倍位の大きさに発酵したら、ぬるま湯のカップを取り出す。手をグーにして、生地に3回パンチをして生地のガスを抜く。生地に酒粕が入っているのでべたつきやすいので、優しく手早くパンチする。
8./生地を台に出して5等分にして丸めて濡らしたキッチンペーパーかふきんを掛けて5分おく(ベンチタイム)
9./もう一度丸め直しオーブン皿におく。小さいカップにぬるま湯を入れオーブン皿のあいたところに置いて、全体によく濡らしたキッチンペーパーかふきんをかけて30分2次発酵させる(発酵機能があるオーブンでしたら機能をお使いください)
十分に間隔を開けておく
10./生地に茶こしなどを使い強力粉で打ち粉する。ナイフなどで表面に切れ込みを3~4カ所入れる。この切れ込みを「クープ」という。打ち粉をすることでクープが入れやすくなる。
切れ込みはガスの抜け道
11./オーブン190°で15分焼成して出来上がり。
温かいうちに召し上がれ
奥田佳子/発酵食品ソムリエNo.110。発酵料理愛好家。医療現場で働くうちに食の大切さに気づき、天然酵母を使い家庭でできる美味しいパンの教室を自宅で開催。
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。