酒粕(さけかす)を料理に使うというと、粕汁や甘い粕床で魚を漬ける粕漬けが思い浮かびます。しかし、甘味ではなく塩味の「塩酒粕」は、塩麹にも負けない旨味があります。塩焼き用の魚や肉の下味に使うと、また違った美味しさが倍増します。きゅうりやなすを漬けてもおいしい漬けものが。酒粕をペースト状に練った「塩酒粕」は、調味料として手軽で使い勝手がいい。
「塩酒粕」の作り方
材料が少なく、作り方も簡単。酒粕は食べておいしいものを吟味しましょう。大吟醸の酒粕などは特におすすめです。
【材料】
・酒粕:300g
・塩:100g
・水:酒粕の6~7割程度
・みりん:大さじ2
【作り方】
1./酒粕を手でほぐしてボウルに入れる。ほぐした酒粕に水とみりんを加えて1時間程度置く。
2./水を吸ってほぐれた酒粕に塩を入れ、木ベラなどで酒粕を練ってペースト状にして出来上がり。保存容器に入れて冷蔵庫に保存する。長期間保存できる。
【塩酒粕の応用レシピ】
・さんまの塩酒粕焼き
さんまを、塩焼きではなく塩酒粕で漬けて焼いていただきます。
1./さんまは塩で洗って水を切っておく。
2./ペーパータオルの上に塩酒粕を載せ、その上にさんま、その上に塩酒粕を置いてペーパータオルでさんまを包み、まんべんなく塩酒粕がつくようにする。
3./2をポリ袋に入れ、1~2日冷蔵庫で寝かせる。
4./3を焼く。焼く際には塩酒粕が焦げやすいので、手で取り去っておく。
5./大根おろしを添えていただく。塩焼きよりワンランク上の美味!
(文責・編集部)
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